東南アジアの大河であるメコン川の源流は中国で、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアを経てベトナムから南シナ海へと続いています。
そんなメコン川は、国境を隔てる境でもあるため、両岸にかかる橋が国際橋になっている箇所があります。
タイのチェンコーン、ラオスのファイサーイの間のメコン川は、以前は渡し船を介してしか渡ることができませんでしたが、今では第4タイ・ラオス友好橋が2013年末に完成し、簡単に行き来することができます。
その後渡し船での国境超えはタイ人とラオス人のみに限られ、外国人は第4タイ・ラオス友好橋経由になりました。
渡し船で国境を渡る方が旅情があって楽しいのですが、決まりであれば仕方がありません。
今回は、チェンコーン、ラオスのファイサーイの国境超えと移動の様子をご紹介します。
ツアー会社オフィスで待機
今回チェンマイからルアンパバーンまで運んでくれるのは、ナムコーントラベルという会社が主催するツアーバスになります。
チャンマイからチェンコーンまでVIP VANという名のロットゥで移動してきたのですが、チェンコーン市内にあるナムコーントラベルが運営していると思われる、ナムコーン ゲストハウス&リゾートに到着したは良いのですが、オフィスで待てといういうばかりで、その先が一体どうなるのかわかりません。
このオフィスからスローボート、スピードボートの案内はしてくれそうですが、肝心のバスについての情報はなし。
しかもロットゥで一緒だった外国人観光客の大半はスピードボートに乗るらしく、ナムコーン ゲストハウス&リゾートにチェックインしてしまいました。
残されたのはファイサーイまで行くというオランダ人カップルと管理人だけ。
バスでルアンパバーンまで行く同志がいないので不安です。
しばらく待っていると、不思議な袋を渡されました。
開けてみると、ミネラルウォーター、サンドイッチ、バナナ2本が入っていました。
そういえば、ツアー申込時に『ディナーボックス付』と書かれたいたのですが、これがディナーボックス、、、のようです。。
非常食として有難く頂戴しました!
国境に向けて出発
小1時間ほど旅行会社オフィスで待った末に、送迎のロットゥがやってきたので乗り込みます。
今度こそ国境まで連れて行ってもらえるようです。
国境までの道中、自転車に乗っている人をたくさん見かけました。
どうやら自転車でタイとラオス国境を超えるようです。
旅行会社オフィスから整備された道路を走ること15分、タイのイミグレーションに到着しました。
別れ際に送迎してくれた運転手が「ラオスのイミグレーションを抜けたら迎えが来ているから大丈夫だ」と言い残して去っていきました。
「迎えって、、、誰?????見つからなかったらどうなるの???」
不安が募りますが勇気を出して国境を超えるしかありません!
第4タイ・ラオス友好橋は1人20バーツのバスでしか渡れない
タイのイミグレーションを出ると、シャトルバスの案内が出ています。
第4タイ・ラオス友好橋を渡る旅行者は、20バーツを払ってシャトルバスに乗る必要があるようです。
そういえば、ロットゥの運転手がそんなことを言っていたことを思い出しました。
チケットを購入して、シャトルバスが来るのをベンチに座って待つことにします。
待っている途中、チェンライとラオスのファイサーイを結ぶ路線バスがやって来ました。
事前にインターネットで調べても出てこなかった情報です。
シャトルバスががやって来たので乗り込みます。
乗客は外国人観光客半分、ラオス人かタイ人半分といったところです。
日本人の姿はありませんでした。
写真奥にあるのがタイ側のゲート、その先に第4タイ・ラオス友好橋があります。
第4タイ・ラオス友好橋からメコン川が良く見えます。
本当に何もないところに、近代的な国際橋をかけたようです。
シャトルバスはゆっくり7分ほどかけて橋を渡り、ラオスのイミグレーション前に到着しました。
入国カードは入国管理官からもらう必要がある
シャトルバスを降りて、入国審査を受けなければならないのですが、乗っていた乗客は窓口に並んでいます。
入国カードをもらうために並んでいるのだと思い、最後尾に並ぶものの、どうやら何かがおかしい!
手には入国カードにしては大きな紙とUSドルを持っています。
もしかすると思い、前に並んでいる人に「これはビザ取得のための列か?」と聞いたところ「Yes」との返事が!
違うところに並んでいたことはわかったのですが、肝心の入国カードがどこでもらえるのか見当がつきません。
ビザ窓口の係員に聞いてみたところ、「入国審査のところに並べば良い」とのことなので、教えられた通りに入国審査の列に並びました。
管理人の番になり、パスポートだけ持って入国審査官にところに行くと、入国カードを渡されて後ろで書いて持って来いと指示されました。
ラオス陸路入国完了直後にUS1ドル徴収される
入国カードを書き終えて列に並び直し、管理人の番になって聞かれたことは「何日ラオスにいるのか?」だけでした。
入国カードをもらうところで時間がかかったものの、案外簡単にラオスへ陸路入国できました。
ただ、パスポートを受け取った直後のところでUS1ドル、もしくは40バーツのオーバーワークフィーを徴収されました。
これは賄賂というより、16:00以降に入国する場合は残業代としてお金を徴収しますよ、ということらしいです。
入国してすぐの広場には、タクシーやロットゥが何台か停車しています。
とりあえず近くに止まっていたロットゥの運転手に、チェンマイからルアンパバーンまでのチケットを見せたところ、「向こうのロットゥで聞け」とのことだったので、そのロットゥまで行くと「乗って待っていろ」と言われました。
先に乗っている乗客が西洋人だったので、間違いはないと思い、15分ほど出発まで待ちました。
メモ
ファイサーイのバスターミナルは田舎のバスセンターという感じ
迎えのロットゥは国境から、きれいに舗装された道を15分ほど走り、
ファイサーイのバスターミナルに到着しました。
ここからは長距離バスでルアンパバーンまで一直線のはずなので、まずはルアンパバーン行きのバスを探します。
こちらの青いバスのフロントガラスに
『BOKEO-LAONGPRABANG』の看板があります。
運転手にチケットを見せたところ、「どこに行っていたんだ!お前を待っていたんだよ!」となぜか怒られてしまいました。
まとめ
タイ側のイミグレーションで出国手続きを終えたのが16:37、ラオス入国手続きを終えたのが17:27ということで、第4タイ・ラオス友好橋の国境超えは1時間程度でした。
ただ、タイとラオスそれぞれの国境までの移動や待ち時間もあるので、それを30分ずつと計算すれば実質2時間は最低限必要となります。
さて、ファイサーイのバスステーションからルアンパバーンで一体どのくらいの時間がかかるのか、不安なバス旅はラオス時間18:30にスタートしました、、、次回に続く!
チャンマイ~ルアンパバーンの陸路国境超え移動関連の記事リンク
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- チェンライのワット・ロンクン訪問
- チェンライから国境の町チエンコーンまでの移動
- チエンコーンからファイサーイへ第4タイ・ラオス友好橋経由での陸路国境超え<当記事>
- ファイサーイからルアンパバーンまでの移動