世界各地の都市にあるチャイナタウンですが、バンコクのチャイナタウンは食だけではなく、モノが豊富な点で他のチャイナタウンとは一味も二味も違います。
バンコクでは、ウィークエンドマーケットが開かれるチャトチャック市場が有名ですが、負けず劣らずのカオスな市場がチャイナタウンにはあるからです。
今回はバンコク屈指のディープスポットである、サンペン市場とクロントム市場をご紹介します。
サンペン市場の場所
サンペン市場は、食料を除く雑貨や生活必需品が集まる巨大問屋街の総称で、毎日多くの人で賑わっています。
場所は、チャイナタウンのメインストリートであるヤワラー通りの南側一帯で、MRTフアランポーン駅からタクシーかトゥクトゥク、徒歩の場合は30分くらいで行くことができます。
青のラインがサンペン市場を貫く道になりますが、両端を除き軽トラック一台が通れるくらい道幅のため、歩行者しか通れません。
観光する場合には、青のラインに沿って歩くのが良いでしょう。
サンペン市場をご紹介
今回はヤワラー通りからサンペン市場へ向かうことにします。
ヤワラー通りは日中はご覧のような混雑ぶりで、タクシーを拾うにも苦労します。
中華街だけあって中華料理の店が多く、日本ではなかなか手が出ないフカヒレを出すレストラン、食堂も多いです。
フカヒレ一枚が4,000バーツ、4,500バーツで店頭に並んでいますが、これが安いのか高いのか、、、ちょっと不明です。
ヤワラー通りの中心部には、香港などで見かけるような道路に突き出した看板が並んでいます。
その一角に、関帝古廟への入口があります。
入口に露店が並んでいるので、ヤワラー通りを歩いていればわかります。
この先が事実上のサンペン市場になります。
関帝古廟の入口あたりには雑貨ではなく、食べ物の露店が軒を連ねています。
果物やお菓子など、バンコクの露店で見かけるものもあります。
バンコク中心部で買うよりは、価格的には幾分かは安いです。
ソムタムのようなコールドミール系?だけではなく、揚げ物などのホットミール系もあります。
テーブルやイスが必ずしても用意されていないため、歩きながら立ち食いできるものが中心です。
奥へ奥と歩いていくと、食べ物の露店が少なくなり、雑貨を扱う店が増え始めます。
こちらは、お土産に喜ばれそうなタイのステッカーが並んでいます。
バンコク中心部の露店で売られているような時計、USB扇風機、スマホケースやバッテリーなども並んでいます。
大半の商品はこのサンペン市場で仕入れて、サイアム、シーロムなどの路上で売られているようです。
人形やぬいぐるみの品揃えも豊富ですが、ほぼ100%ノンライセンスのものですので、有名どころのものは購入しないようにしましょう(見たこともないような人形やぬいぐるみは購入しても大丈夫でしょう)。
人形やぬいぐるみ以外にも、おもちゃ類の品揃えも豊富で、特に子連れ客が大量に購入していきます。
人形やぬいぐるみ同様に、日本の正規ショップでは見かけない商品が堂々と並んでいます。
ちょうどポケモンGOがリリースされた直後のため、偽モンスターボールが人目を引いていました。
女性にはうれしい、アクセサリーやビーズなどの品揃えも豊富です。
価格的には、日本の100円ショップと同等かそれ以下くらいが大半です。
サンペン市場は明確に区切られてはいないものの、ここはアクセサリー、ここは布切れ、ここは玩具のようなエリアに分かれています。
そのため気になる商品がある場合は、出来る限りその場で購入する方が良いです。
サンペン市場と大きな通り交わるところには、写真のような入口がわかる目印があります。
荷下ろしをするトラックの横に停車しているトゥクトゥクは、大量の荷物を抱えた客が次々乗り込んでいきます。
サンペン市場周辺は普通のタクシーが少なく、トゥクトゥクが多いのも特徴です。
そのためタクシーを拾うのは至難の業のため、歩き疲れて最寄りの駅へ行きたい場合はフアランポーン駅までトゥクトゥクで行くのがベターです。
運賃は運転手と交渉する必要がありますが、100~150バーツくらいで行ってくれます。
クロントム市場の場所と行き方
クロントム市場の品揃えのメインは、家電製品、時計、自動車や自転車用品で、サンペン市場と異なっています。
そんな品揃えのため、クロントム市場は別名泥棒市場とも言われ、バンコク市内で盗難にあったものが、クロントム市場に堂々と並んでいることがある、、、なんて話を良く聞きます。
さらにモーターや部品、ネジなどの品揃えも豊富で、日本でいうDIYショップのような市場と捉えても良いでしょう。
クロントム市場がある場所は、ヤワラー通りと北部を並行して走るチャロン・クルン通り沿いです。
クロントム市場へ行く場合は、MRTフアランポーン駅からタクシーで行くか、40番バスで行くのが一般的です。
40番バスはプロンポンやアソーク、サイアムなどのスクンビット通りを走っているので、MRTに乗り換える面倒だという方、時間がかかっても良いという方はバスで行くのも良いでしょう(プロンポン駅から平日昼間であれば50分くらいです)。
仮に歩いていくとなると、徒歩で40分以上はかかり、暑さで体力を消耗することになる覚悟をしましょう。
ちなみに、2017年1月時点では開業していませんが、将来的にはクロントム市場の前にMRTブルーラインの駅ができる予定(上の地図の赤バツ印の付近)になっており、工事が進んでいます。
MRTが開通すると、アクセスが格段に良くなり観光で行きやすくなります。
クロントム市場をご紹介
サンペン市場も人でごった返していますが、クロントム市場も人人人!とにかくいつ来ても混雑しています。
サンペン市場同様、クロントム市場も問屋街ですが、若い買い物客などが多いような気がします。
バイク利用者には欠かせないヘルメット類(なぜかセブンイレブン店頭で販売中)。
自転車屋さんなど、バンコク市内では見かけないような店も数多くあります。
マニアにはたまらないナンバープレート、自動車メーカーのステッカーなども豊富です。
さらに、まったくもってNGな違法DVDも、クロントム市場には堂々と販売されています。
当然ながら購入しては絶対にいけません!!!!
クロントム市場はご覧のように、雨と直射日光を遮るためのブルーシートが道路にかけられている両脇に露店が並んでいます。
屋外ばかり歩いていると体力を消耗することになってしまうので、注意が必要です。
そこで疲れたら、クロントム市場の周囲にあるビルの中で、暑さしのぎをすることをおすすめします。
ビルの中にも露店があるので、一石二鳥です。
まとめ
バンコクにはサイアムパラゴン、セントラルワールド、ターミナル21のような、清潔で品揃えも豊富で安全なショッピングモールがある一方、庶民の生活に密着した市場も併存しています。
特にサンペン市場やクロントム市場のような場所は、バンコク庶民が行くショッピングスポットですが、行ってみるとバンコクの新たな一面を垣間見ることができ、安くモノを手に入れることができます。
ぜひまだ両市場へ行ったことがない方は、行ってみてはいかがでしょうか!