トプカプ宮殿は、ボスポラス海峡とマルマラ海を臨む、イスタンブール旧市街にあり、歴代オスマン帝国のスルタンの居城です。
トプカプ宮殿の広さは70万平方メートルと東京ドーム15個分という広大な敷地で、中には住居スペース以外に、側室を住まわせたハレム、議会まであった、まさに政治の中心でした。
そんなトプカプ宮殿は、とにかく広大で全部見て回るのは1日では到底無理と言われています。
そこで時間のない方のために、4時間でトプカプ宮殿を見て回るポイントをご紹介します。
トプカプ宮殿の前にはアヤソフィアが鎮座
アヤソフィアは、ギリシア正教の教会として西暦360年に建てられ、今の形になったのが西暦537年という信じられないくらい古い建物です。
1435年のイスタンブール陥落後に、イスラム教の教会へと改装されました。
今回は時間の都合で中に入らず、外から見学のみです。
アヤソフィアから標識に沿って進むと、
トプカプ宮殿の敷地に入る入口が見えます。
時間は朝9時でまだ中には入れないので、しばし待ちます。
入口が開くと待ちに待った観光客がどっど中に入ります。
次に皇帝の門の手前にあるチケット売り場で入場券を購入します。
ちなみに入場券は窓口に並ぶと時間がかかるため、自動販売機で購入するのが良いとガイドブックに書かれていますが、トプカプ宮殿の開館前は稼働していないと係員に言われ、長い列に並ぶ羽目になりました。
送迎門にはスルタンの居城であることが書かれているそうです。
送迎門をくぐると、音声ガイドの貸し出しブースがあります。
きちんと日本語完備している点がうれしいです。
今回は地球の歩き方という強い味方がいるので、借りませんでした。
大まかな位置関係を確認したら、早速見学に向かいます!
ハレム
トプカプ宮殿の見どころの1つがハレムです。
写真の塔の名前は正義の塔で、ここからイスタンブール市内と宮殿を監視していたのだそうです。
それではハレムの入口から中に入ります。
天井や壁には黄金が装飾されています。
ハレムというと、絢爛豪華なイメージがありますが、中は青で統一された壁と部屋が無数にある建物です。
この中で女性は召使と共に暮らしていたとのことです。
ハレムの外には広大な愛妾のテラスがあり、イスタンブール市街を見下ろすことができます。
厨房
トプカプ宮殿で暮らす人々の胃袋を満たすための厨房も大切に保管されています。
厨房は全長70メートルという細長い建物です。
当日使われていた鍋の他にも、
鍋や皿も多数展示されています。
中には日本で作られ海を渡った皿もありました。
謁見の間
謁見の間は、スルタンが高官や将軍と話をする部屋です。
現在は、たくさんの絨毯が展示されるスペースになっています。
第4中庭とボスポラス海峡の眺め
トプカプ宮殿を取り囲む白色で統一された廊下も見事!絵になります。
第4庭園といわれる中庭を抜けると、ボスポラス海峡を眺められる場所にたどり着けます。
テラスからはアジア側を望むことができます。
テラスの下はカフェレストランになっています。
最高の眺めと食事を楽しむことができるベストスポットです。
遠くにはヨーロッパとアジアを結ぶ橋も見えます。
スルタンの私室
インペリアルホールという看板に従って進むと、
スルタンの私室があり、絢爛豪華という他ないほどの、装飾が施されています。
このスルタンの私室には。預言者ムハンマドのひげや剣、聖地メッカのカーバ宮殿の鍵など、広大なオスマン帝国を支配した証も展示されています。
トプカプ宮殿の場所と行き方
トラムヴァイのスルタンアフメット駅から徒歩7分
・開館時間:9:30~18:00(冬場は17:00まで)
・入場料:30TL
※ハレムのチケットは別で15TLが必要
まとめ
見学すると半日以上は必要なトプカプ宮殿ですが、今回は2時間という制約の中で見て回ったため、じっくりと見学とはいきませんでした。
次回イスタンブールに行くときには、時間を確保してゆっくり見学したいところです。