イスタンブールのヨーロッパ側は旧市街と新市街が金角湾で分かれています。
金角湾にかかる橋にガラタ橋のたもとにあるのが、荘厳なイェニ・ジャーミィと裏側にあるエジプシャンバザールです。
今回はイェニ・ジャーミィとエジプシャンバザールの見どころをご紹介します。
旧市街スルタンアフメット・ジャーミィからガラタ橋方面へ坂道を下る
イスタンブールの顔とも言えるスルタンアフメット・ジャーミィからトラムの線路に沿ってガラタ橋方面に向かいます。
すると金角湾と新市街が見えてくるようになります。
道なりに進むと、ガラタ橋のたもとにイェニ・ジャーミィが見えてきました。
イェニ・ジャーミィは1598年から建設が始まり、途中工事が止まってしまったものの、1663年にようやく完成したという、65年を要したモスクです。
イェニ・ジャーミィの前には海上交通の要所であるエミノニュ埠頭があり、ボスポラス海峡の観光の拠点になっています。
イェニ・ジャーミィの周辺は、8階建てくらいの建物が立ち並ぶ市街地になっており、イェニ・ジャーミィやエジプシャンバザールへの観光客に加えて、エミノニュ埠頭の利用者も集まり、かなり賑やかです。
エジプシャンバザールへ潜入
エジプシャンバザールは、イェニ・ジャーミィの真後ろに広がる巨大市場で、イェニ・ジャーミィと一緒に開設されました。
日本でいうと神社がイェニ・ジャーミ、門前町のような役割なのがエジプシャンバザールなのです。
イェニ・ジャーミィを取り囲むようにある広場は、広大な敷地のため、人でごった返すというほどの圧迫感はありませんが、エジプシャンバザールの中は、ものすごい人で混み合っています。
実はエジプシャンバザールに行ったのは日曜日、イスタンブールで超有名なグランバザールの休業日だったため、地元の人に加えて観光客も殺到したために、混雑に拍車がかかっていたようです。
バザールという言葉は「バザールでござーる」「グランバザール=パルコの大売出しセール」で知った言葉で、イベントを表す言葉なのだと思っていましたが、イスラム世界の市場(Market)を表す言葉なんだそうです。
その言葉通り、エジプシャンバザールには中東、アジア、ヨーロッパ各地から物が集まる市場になっています。
中でも目を引くのはスパイスやハーブ、オリーブといったものが並んでいることです。
例えば、試食もOKなオリーブ専門店には、見たことがないような色をしたオリーブが並んでいて、見て食べて楽しむことができます。
こちらはトルコの食卓で欠かすことができないチーズの専門です。
トムとジェリーのアニメの中で見かけるような、三角チーズがたくさん並んでいます。
こちらは薬草やハーブ、雑穀などのオーガニック系食材のお店です。
トルコのお土産をまとめ買いするバザール
お酒が飲めない分、甘いものを口にすることが多いというイスラム世界の方々のためでしょうか。
エジプシャンバザールにも、かなりの数のスイーツ屋さんがあります。
中東独特の牛乳系、シロップ系の甘い甘いスイーツが、きれいに店頭に並んでいます。
さすがに店先にディスプレイされているものを買って帰るのは大変ですので、旅行者のために箱に入れたスイーツも販売されています。
当然アタテュルク国際空港の制限区域内にも、トルコのスイーツは売っていますが値段は高いです。
バラマキ土産用に、小分けされたスイーツを大量に買うのであれば、エジプシャンバザールやグランバザールで一気に買ってしまう方が良いでしょう。
エジプシャンバザールの外には雑貨屋さんが並ぶ
エジプシャンバザールの中は、小さな区画に分けられた店が立ち並ぶ関係で、幅を取るような大きな商品は置けません。
そこで雑貨や調理用品などは、エジプシャンバザールの外に商店街で販売されています。
スコップや鋤、金槌、瞬間接着剤などが売られているDIYショップ。
グリルや包丁などが並ぶ調理用品の店。
木や竹のスプーンや箸、皿を売るお店。
キャンプ用品を売る店。
トルコの定番、絨毯やクッションを売る店。
そしてパワーストーンを売る店などなど、歩いて見ているだけで楽しいです。
イェニ・ジャーミィとエジプシャンバザールの場所と行き方
イェニ・ジャーミィ
トラムのエミノニュ駅から徒歩3分
エジプシャンバザール
トラムのエミノニュ駅から徒歩5分
まとめ
エジプシャンバザールの外には、多くのカフェやレストランがあり、安く食事をすることができます。
観光地であると同時に、イスタンブール市民にとって欠くことのできない買い物スポットのため、あくまでも市民価格なのでしょう。
そのため、買い物して疲れたらカフェでコーヒーでも飲んで休み、疲れが取れたらまた買い物、、、と半日は楽しめるエリアです。
スュレイアニエ・ジャーミィからエジプシャンバザールまで15分ほどで歩いて行けますので、観光ついでに訪れも良いのではないでしょうか。