軍事博物館というと、おどろおどろしい感じがしますが、トルコの歴史を知る上で興味深い展示が多いので、世界史が好きな方、ミリタリー好きな方はマストで訪れるべき場所です。
今回はイスタンブール軍事博物館と、人気の軍楽隊演奏の様子をご紹介します。
軍事博物館はメトロM2線でアクセスできる
イスタンブール軍事博物館は、メトロM2線のタクシム駅から一駅目のオスマンベイ駅が最寄りです。
タクシム広場から歩けない距離ではないと思いますが、途中に見どころらしい場所もないため、素直に1駅メトロに乗るのが吉です。
軍事博物館は、メトロが地下を走る大通りから、小さな通りに入ったところにあるため見つけにくいです。
ただ、観光客を見つけて後を付いていけばたどり着くことができるので、メトロの駅を出たところで観光客を待つのも手です。
マネキンがお出迎えする不思議な軍事博物館
博物館の入口では、軍楽隊演奏をイメージしたマネキンがお出迎えしてくれます。
軍事博物館というだけあって、現代的な武器や兵器も展示されています。
まずはヘリコプター。
こちらは巨大な大砲です。
さらには戦闘機まで惜しげもなく展示されています。
歴史を物語る展示の数々
そもそも軍事博物館は、トルコ民族の歴史を軍事関連の展示品で振り返ることが主目的です。
そのたトルコ民族としての意識が芽生えた古代の遊牧民時代、オスマン帝国を建国するまでのビザンツ帝国との闘いとコンスタンティノープル陥落、そしてトルコ民族の絶頂期であるオスマン帝国の拡大と繁栄、そしてヨーロッパ列強による衰退とトルコ共和国までの経緯を一挙にたどることができます。
軍事博物館の中はとにかく広く、展示物の数が半端ではないため、どこにお目当ての展示物があるかを確かめたうえで見て回わりましょう。
観光客のお目当ては軍楽隊の演奏
軍楽隊の目的は、自軍の士気を高めることと、敵を威嚇することです。
オスマン帝国の拡大には、数多くの兵士が必要不可欠です。
しかも離れた戦地まで遠征、戦いが続くことになれば士気が下がるのは必至です。
そこで軍楽隊は戦地までの行進、戦闘時の統制までを担う大切な存在だったそうです。
軍楽隊の演奏は、軍事博物館の中の、観客席が800ほどある専用ホールで行われます。
ステージのそでから、軍楽隊の一団が入場を始めます。
太鼓に合わせて色とりどりの服を着た楽団が続きます。
入場が終わると、指揮者が現れて演奏を開始します。
ベートーヴェンやモーツアルトで有名なトルコ行進曲は、オスマン帝国の軍楽隊が奏でる曲にインスパイアされて作られたとこと。当時のヨーロッパ人は度肝を抜かれたのでしょう。
イスタンブール軍事博物館の場所と行き方
イスタンブール軍事博物館
メトロM2線のオスマンベイ駅から徒歩7分
開館日:水~日の9:00〜17:00
入場料:6TL
※ビデオカメラ、デジタルカメラを持ち込む場合は12TL(スマホ持ち込みは可)
まとめ
軍事博物館は歴史的な軍事展示物と軍楽隊コンサートです。
イスタンブール観光のマストスポットまでは言えませんが、歴史好きな方には良い場所です。
最寄駅から少し歩くものの、そこまでの距離ではないので、時間のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。