海外、特にバンコクやシンガポール発の深夜便の利用は何度も経験がありますが、羽田空港からの深夜国際線利用は今回が初めてです。
長距離路線であれば、ある程度眠れる時間が確保できますが、今回は羽田から香港までの4時間半程度です。
果たしてどのタイミングで機内食が出てきて、定刻通りに到着できるのかどうか等をご紹介します。
香港ドラゴン航空の搭乗は25分前からスタート
「香港ドラゴン航空はキャセイドラゴン航空にリブランドします」と2016年初頭に発表されましたが、搭乗したのは2015年12月のため、香港ドラゴン航空という名称でのレポートとなります。
さて、香港ドラゴン航空はキャセイパシフィック航空が午前と夕方に2便飛ばしている時間帯を避けて、深夜離発着で羽田空港に乗り入れています。
両社はうまく棲み分けができていますが、キャセイパシフィック航空はJALとANAとの競合関係にあり、香港ドラゴン航空はLCCの香港エクスプレスとの競合関係になります。
香港エクスプレスは香港ドラゴン航空と同時間帯の深夜1時台、そして早朝6時台にも飛ばしており、安さと1日2便という利便性があります。
そんな香港ドラゴン航空は、価格以外で香港エクスプレスとどのような差があるのか、搭乗前から楽しみにしていました。
今回が香港ドラゴン航空初搭乗になります。
搭乗時間の0時35分にゲートは開かれ、まずはマルコポーロクラブ、ビジネスクラスの乗客が案内された後、ワンワールド上級会員、それ以外の乗客とスムーズに案内されます。
客層が良いためか、トラブルフリーで搭乗できる点は高評価です。
ワンワールド上級会員であるエアベルリンのtopbonusゴールド会員として、ありがたく優先搭乗で機内へ乗り込みます。
香港ドラゴン航空の羽田~香港間の機体はA320-200。
一応A330-300も所有している香港ドラゴン航空ですが、 羽田深夜便はA320-200で十分と踏んでいるのでしょう。
モニターなしのシートが整然と並んでいます。
足元はFSCだけあって、4時間半程度の飛行であれば問題ないほどの余裕があります。
ちなみに
このようになっています。
今回登場した香港ドラゴン航空のA320-200のビジネスクラスは改修したばかりのようで、キャセイパシフィック航空の近距離ビジネスクラスと同じタイプのシートが搭載されています。
テーブルが閉じているときでもカップが置ける、今どきの使用になっています。
安全のしおりの「DRAGON AIR 港龍航空」もいずれ「CATHAY DRAGON 国泰港龍」へと変わります。
モニターなしなら、スマホ・タブレットで機内エンタテイメントシステムを楽しみやがれ仕様
日本人にとって国際線機材といえば、B767以上の中型機という感覚だったのですが、海外ではA320-200やB737-800あたりが普通に飛んでいます。
さらにJALもB737-800で中国・台湾・韓国路線を飛ばしています。
そうなると気になるのがエンタテイメントシステムの搭載有無です。
JALはしっかりとシートに、モニターとエンタテイメントシステムが搭載されているようですが、香港ドラゴン航空のA320-200にはモニターがありません。
ですが、モニターがなくてもエンタテイメントシステムが楽しめるように、香港ドラゴン航空では「STUDIO KA」なる機内Wi-Fiを介してスマートフォンやタブレットで映画や音楽を楽しめるシステムが搭載されています。
日本の航空会社でも導入が始まっていますので、今後の小型機のトレンドは「映画みたけりゃスマホやタブレットを持ち込んでね」に変わりそうです。
深夜便ということで搭乗率が気になっていましたが、ドアクローズして周りを見回してみると、ほぼ満席という盛況ぶりでした。
日本滞在をギリギリまでしたい香港人、朝から香港で活動したい、あるいは香港乗り継ぎをしたい日本人のニーズを上手く取り入れることに成功しているようです。
考えてみれば、ライバルの香港エクスプレスも同じ戦略のはずですね。
香港ドラゴン航空の機内食は離陸して40分後からサーヴスタート
今回はドアクローズが1:00ちょうど、離陸が1:25、そして機内食が配られ始めたのが2:05あたりからでした。
本来なら離陸後眠りたいところですが、香港ドラゴン航空は離陸後すぐに機内食を出すことにしています。
ある程度ラウンジで飲み食いする想定でいたため、今回の機内食は特別機内食のフルーツプレートにしてみました。
特別機内食は最優先で運んできてくれるので、眠る時間を確保できる点でも有りです。
肝心の中身は、、、、まさにフルーツ尽くし!前菜にもメインにも、フルーツが詰め込まれています。
さらにうれしいのは、プレミアムアイスクリームであるハーゲンダッツが提供される点ですね。
さすがに全部食べられないので、リンゴとアイスクリームを食べて、あとは残しました。
まとめ
足元広めのシート、エンタテイメントシステム、機内食というFSCの三種の神器がA320-200という小型機ながら光るフライトでした。
香港国際空港への到着は4:35という、定刻よりも30分から1時間ほど早着になるのが常のようですので、今回も極めて順調な空の旅でした。
さて、このあとはラウンジでしばし休憩して、チェンマイへの同じく香港ドラゴン航空便への乗り継ぎです。