メモ
トラスケ(@lkardtheworld)です。
前回は香港から中国の南寧まで15時間かけてバスを乗り継いで移動した様子をご紹介しました、今回はその続きになります。
ベトナムの首都ハノイから南部の最大の都市ホーチミンまで、全てバスで移動する旅になります。もちろん一気に駆け抜けたわけではなく、途中下車して宿泊や観光をしつつの旅になっています。
今回はハノイからベトナム中部の古都フエ、ダナン、そして世界遺産の町ホイアンまでのバスの軌跡の記録になります。
ハノイからホーチミンまでのバスチケットをシンツーリストで購入
今回のバス旅のチケットは、ベトナム旅行ブログでは必ずその名が出てくると言って良いほど有名な老舗のシンツーリストでの通しのチケット購入を購入しました。
ハノイのシンツーリストの営業所は2箇所、ホアンキエム湖の北部のバックパッカー宿やレストランが立ち並ぶ賑やかなエリアの一角にある営業所でチケットを購入しました。
バス旅の行程はこのような区切りにして、全て事前予約を購入時に入れました。もちろんチケットだけ購入して、いつ乗るかは後日指定することも可能です。
ただ、出発前日などの直前に予約を入れると、往々にして乗り心地の悪い2段ベッドの上にアサインされがちのようですので、できるだけ早めに2段ベッドの下を予約で確保しましょう。
ちなみにバスチケット代は、シンツーリストのHPに掲載されてはいる価格(776,000VND(約4,000円))ではなく、43US$(約5,000円)でした。
どうもシーズンによって変動するようですので、HPで掲示されている価格は参考程度に考えておいたほうが良いでしょう。
バス乗車前のチェックイン
出発時刻の30分前に、シンツーリストの営業所にやってきました。シンツーリストのバスは一部を除き営業所前から出発します。
ちなみにハノイからのバスが出発するのは、ホアンキエム湖の北部の営業所ではなく、幹線道路沿い営業所になるので注意が必要です(チケット購入時にバス乗り場の地図がもらえるので安心です)。
先に購入したのはバスチケットのクーポンになりますので、営業所でチケットに交換する必要があります(チェックイン)。まず営業所の中にいるスタッフにクーポンを見せて、発券してもらいます。
営業所の中にいると乗客の他にも、荷物だけを持ち込む人が多いことに気が付きました。おもしろいことにシンツーリストのバスでは人間の他に貨物も運んでいるようです。
チケットとともに預入れ荷物タグも渡されますので、こちらを荷物に付けます。
シンツーリストのスリーピングバスをご紹介
シンツーリストのバスは。白地にブルーの塗装が施されています。
バスは時間通りに到着したので、荷物を荷室に預けて乗車します。バスが土足厳禁ですので靴を脱いで乗り込みます(靴を入れるビニール袋がもらえます)。
乗り込んだのは東南アジア名物?のスリーピングバス!
バスに2段ベッドが備え付けられた、日本ではあり得ない仕様になっています。
座席の背もたれは座椅子のような感じで、直角から一番倒せば写真のようなライフラット状態にまで角度を変えることができます。
この仕様のバスの通称は「スリーピングバス」、寝ている間に目的地に到着するために作られた極めて合理的なバスなのです。
身長180センチまでの人であれば、足を伸ばしてぐっすり眠れる仕様になっています。
こちらは予約時に重宝する座席表です。1〜18番までは下段、19〜41番が上段になります。できるだけ乗り心地を考えると下段をオススメします。
座席に座ってみて冷房の風がきついと感じた以外は、快適そのものですので、乗り物酔いが心配な方以外には自信を持ってオススメできます!
ハノイ〜フエのバス移動・1回目の休憩タイム
時間通りにハノイを出発したバスは、ハイウェイを南へ向けて快調に飛ばします。気分は「深夜特急」の作者でお馴染みの沢木耕太郎先生の「一号線を北上せよ(ヴェトナム街道編)」です。
ハノイから2時間ほど走ったあたりで、1回目の休憩タイムとなりました。
場所はニンビン郊外のドライブインで、他社のバスも同様に休憩場所に使っているようです。
食堂や売店がある大型施設です。
ベトナムのSIMカードも購入することができます。
バスに乗る前に夕食を食べていなかったので、食堂でフォーを食べることにします。
ハノイやホーチミンの町中で食べるのと変わらないフォーが、しかも安く食べられます。
バス乗車時にミネラルウォーターが1本もらえるのですが、それだけでは不足すると思い、売店で追加のミネラルウォーターとおやつを購入しました。
ハノイ〜フエのバス移動・2回目の休憩タイム
1回目の休憩タイムは30分ほど、その後2時間ほど走り、続いてはガソリンスタンドにトイレが併設された場所で休憩となりました。
場所は、タンホアとビンの間のあたりになります。
休憩時間の間に、運転手さんによる点検が行われていました。ベトナムのバスは事故が多いような報道もありますが、シンツーリストのバスに関しては、休憩も2時間おきにありますし、安全にも気を配っているようですので、安心して利用できます。
2回目の休憩タイムのあと、夜中に3回目の休憩でどこかに停車したようですが、眠たかったので下車しませんでした。
翌朝目覚めたのはフエ到着の30分ほど前、窓の外は土砂降りの雨のようです。フエで6時間ほど観光タイムを設けていたのですが、外の様子を見て観光は諦めることにしました。
フエ到着するも、トラブルに遭遇
ハノイを出発してから13時間、時間通りにフエに到着しました。
フエのバス乗り場はシンツーリストの営業所前ではなく、川沿いの駐車場になります。バスを降りると、客待ちのバイタクが群がってきます。その中に「営業所まで無料送迎する」という運転手がいたため、特に何も考えずバイクに乗って営業所まで連れて行ってもらいました。
バスの乗り場から距離にして1.5キロくらい離れた営業所に到着。乗車予定のバスの出発は13:15発とたっぷり6時間はあります。営業所内で待っていてもOKとのことなので、荷物を下ろしてイスに座ろうとすると、先程送ってくれたバイタクの運転手が何やら話しかけてきます。
フエ城などの観光ツアーへ行こうとの誘いですが、土砂降りなので当然断ると、運転手が態度が途端に態度!どうやら無料でバス乗り場から営業所まで送ったのは観光ツアーへ誘うための「一種のサービス」とのことで、観光に行かないのであれば送迎代を払えというのです。
そういうことであれば払わないわけにはいかないと思い代金を訪ねてみると、200,000VND(日本円で約1,000円)というではありませんか!たった1.5キロに移動であり得ない金額です!!
ここで素直に払っては、他の日本人観光客が同様になめれると思い、200,000VNDの支払いを拒否して言い合い開始!!敢えて日本語でまくし立て、結局10,000VNDで手を打ちました。
バイタクに乗る前はいくらなのか事前交渉が必要だと、改めて感じました。
朝からヒートアップしたので忘れていたのですが、昨夜のフォー以来何も食べていません。そこでシンツーリストの営業所横にある食堂で食事をすることにしました。
ベトナム風焼きそば、、、ではなく、ミートソース味のやきそばをチョイス、ボリュームたっぷりで美味しかったです。
ありがたいことにお店で電源をお借りして、ブログ更新もできたので、時間を効率よく使うことができました。
フエ〜ホイアンのバス移動
13:00前にフエの営業所に戻ると、営業所からバス乗り場まで送迎しれくれるバンが停まっていました。おそらくは朝のバス乗り場から営業所までのバンによる送迎もあったはずで、、、事前に調べておけば良かったと改めて反省しつつ、バンに乗り込みました。
フエからホイアンへ向かうバスは、途中ダナンを経由。有名なドラゴン橋の近くのシンツーリストの営業所で数人の客の乗り降りがあったのみで、時間通りにホイアンのシンツーリストの営業所前に到着しました。
ホイアンの営業所で、後日乗車するニャチャン行きのバスの乗り場が営業所前であることを確認し、宿泊予定のザ コーナー ホームステイに徒歩で向かいました。
まとめ
ハノイを出発してからホイアンの到着まで24時間。フエで途中下車して観光しなければ、18時間くらいで移動できたはずです。
今回はじめてベトナムのスリーピングバスを体験しましたが、楽な姿勢で移動できるので疲れは皆無!途中の道も全線舗装されているので乗り心地も良いので、Kindleで読書したり、バスの無料Wi-fiでYoutubeを見たりと退屈することなく過ごすことができました。
このバス旅の続きは、ホイアンからニャチャンを経由してホーチミンへ移動をご覧ください。