香港からハノイまで24時間かけてバスで移動してみた【前編】☆2016年12月ベトナム旅行記(10)

深センから南寧まで深夜バスで移動してみたへ

今回の旅行記は18日間の波乱万丈の行程になっています。全体の行程、利用した航空便、交通機関については、こちらのページにまとめていますので、気になる方はご覧ください。

トラスケ(@lkardtheworld)です。

細々と更新しているベトナム旅行記ですが、いよいよこの旅のハイライトである未知の香港から中国を経由してベトナムの首都であるハノイへ至る2カ国国境超えのバス旅のスタートです。

空路であれば1時間30分程度ですが、陸路では合計で24時間もかかってしまいました。果たしてどんな旅だったのか、長すぎるので前編後編の2回に分けてご紹介します。

中国・南寧までのチケットを購入

国境超えのバス旅で不安なことといえば、チケットを事前に入手できるか、そして無事国境超えができるかどうかです。

今回は乗車1日前に、香港から中国南部の都市、南寧までのバスチケット事前入手しました。

香港から国境を越えて深センへ

バスチケットは、香港の中心部であれば割と簡単に見つけられる中国旅行社にて購入しました。

中国旅行社

場所は旺角、この赤い看板が目印です。

香港から国境を越えて深センへ

店舗前に行き先と出発時刻が書いてありますので、漢字が読める日本人には安心です。南寧行きは17:45発、出発の場所は旺角から歩いて10分くらいの場所にある太子というバス乗り場から、そして南寧のバスターミナルは、南寧埌東バスターミナになります。

南寧には、郊外にある南寧埌東バスターミナルの他に、南寧駅から徒歩圏内の南寧国際旅遊集散中心の2つの大きなバスターミナルがあります。

香港から国境を越えて深センへ

チケットは、2016年12月時点で420香港ドルでした。

香港〜南寧移動の1区間目 香港〜皇崗口岸

購入したチケットは、香港から南寧までの通しのチケットなのですが、1台のバスが全区間運んでくれるのはありません!

運行会社の違う何台ものバスを乗り継いで終点まで行ける、いわば「バスクーポンチケット」になります。

香港から国境を越えて深センへ

まず1区間目は太子から国境の皇崗口岸(ハンガン・ボーダー)までバスで移動します。

跨境全日通售票處

Google MAP1に「跨境全日通售票處」と表示されている場所が、皇崗口岸行きのバス乗り場になります。

この場所に行くと、中国旅行社のスタッフがいます(ウェアを着ているので分かります)ので、購入したクーポンチケットを見せて、

香港から国境を越えて深センへ

こちらの皇崗口岸行きのバスチケットを入手しましょう。もし中国旅行社のスタッフがわからない場合には、他の旅行社のスタッフにクーポンチケットを見せれば、「あの人に聞きなさい」的な感じで親切に教えてもらえるので安心です。

併せて目印になるシールを服に貼られますので、このシールは無くさないようにしましょう。

香港から国境を越えて深センへ

皇崗口岸行きのバスは、シャトルバスのように次々にやってくるので、並んでいれば乗れないようなことはありません。

香港から国境を越えて深センへ

無事1区間目のバスに乗れてまずはホッと一安心。乗っている人は香港人なのか中国人なのかは不明ですが、仕事帰りのようなサラリーマンが多かったようですので、深センに住んで香港に通う人たちなのかもしれません。

香港側イミグレーション

皇崗口岸へは太子から40分ほどで到着。

香港から国境を越えて深センへ

同じバスから降りた人たちの後に続いて香港のイミグレーションを超えます。

香港から国境を越えて深センへ

香港のイミグレーションを超えたので、その先に中国側のイミグレーションがあると思っていたら、先を歩く人たちが次々バスに乗車しているではありませんか。実は香港側と中国側のイミグレーションの間は徒歩移動できないらしく、バス移動が必要なためです。ちなみにイミグレーション間を走るバスに乗り込む際のチケットのチェックはありません。

中国側イミグレーション

そんなこんなでイミグレーション間連絡バスに乗ること5分ほどで中国側のイミグレーションに到着しました。降りた人たちの後について行くと、すぐ入国審査場になります。

幸いなことに日本人はビザなしで中国に入国できますが、入国カードを書く必要があります。皇崗口岸のイミグレーションに入国カードがありますので、漏れなく記載してパスポートと一緒に提出します。

ただ、この旅での中国入国の目的は「通過」で、「ONE DAY TRIP」のようなものですが、夜間バス移動のため「TWO DAY TRIP」になります。

入国カードに記載するのも、イミグレーションの係官に説明するのも面倒なので、適当なホテル名をネットで調べて記載して提出しましたが、特に問題なくすんなり入国できました。

香港から国境を越えて深センへ

中国側の皇崗口岸イミグレーションを出ると、目の前は深センをはじめとする広東省の各地へ向かうバス乗り場になっています。

南寧行きのバスがないのか探してみるものの、それらしきバスが見当たりません。誰かに聞こうかと途方に暮れていると、変なおじさんが手招きするではありませんか!

「もしかしたら人さらい、、、、」と警戒心剥き出しの目でおじさんを見ると、

香港から国境を越えて深センへ

「あそこへ行け」みたいな感じである場所を指差しています。その方向に向けて歩いて行くと、クーポンチケットを購入した中国旅行社のオフィスがあるではありませんか!

香港から国境を越えて深センへ

おじさんは、こちらのシールを見て私を中国旅行社の客だと判断したようでした。目立つ場所に貼り付けていて良かったです(シールは絶対に無くさないようにしましょう!!!)

香港〜南寧移動の2区間目 皇崗口岸〜深セン・銀湖バスターミナル

気がつけば中国・深センの皇崗口岸、南寧までの全行程の1/10も進んでいませんが、情報がなく難題だと思っていた陸路での国境超えができました。

後は深セン・皇崗口岸から南寧まで直通バスがあるのかと思っていたのですが、そうは問屋が卸さない事態となりました。

南寧行きの客は、中国旅行社のオフィス前で待つように係りの人に言われので待つこと30分、誘導してくれるらしき新たなおじさんが登場しました。

香港から国境を越えて深センへ

どうやら中国旅行社の目の前のバス乗り場からではなく、少し離れた場所にあるバス乗り場まで連れて行ってくれるようです。同じく南寧行きらしきおばあさんの荷物を運んであげる親切なところもあるので好感が持てます。

深センから南寧まで深夜バスで移動してみたへ

中国旅行社のオフィス前から歩くこと5分、なぜかバス乗り場ではなくタクシー乗り場まで連れてこられたではありませんか!

「親切そうに見えて人さらいだったのか、、、」、そんな私の不安な気持ちをよそに、おばあさんの荷物はタクシーのトランクへ積まれ、先に後部座席に座っています。ここで逃げ出してもどうにもならないと諦め、腹をくくっておばあさんの隣に乗り込みました。

タクシーに乗ったはいいものの、行き先は全く不明のミステリーツアー!このままタクシーで南寧に行くわけはないくらいは分かるのですが、そもそもどこへ向けて走っているのか分からないと助けも呼べません。

こんな緊急事態の時の強い味方はスマートフォン!!!

こんなこともあろうかと、香港と中国本土のヂュアルで使えるSIMカードを事前に入手していたのです!

1枚のSIMカードで香港で使えることはもちろんこと、中国本土でも使えるのに加えて、中国本土では使えないFacebook、Twitterにもアクセスできるという素晴らしいSIMカードなのです!

ただ、このSIMカードの残念な点はマカオで使えないことです(中国側の電波が入る海岸沿い、丘の頂上では受信可能)。

早速Google MAPを起動してタクシーの走るルートを追って行くと、

深セン 銀湖バスターミナル

この地点に到着しました。Google MAP上では場所が明記されていないので、この時点ではどこだかわかりませんでしたが、後で調べて見たところ、深セン・銀湖バスターミナルというところでした。

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タクシーを降りた直後に銀湖バスターミナルを撮影したのですが、「○○○○○汽车站」という看板があるだけで、明かりも少ない建物で怖いです。

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銀湖バスターミナルは深セン屈指の長距離バスターミナルなのですが、到着した20:00過ぎは人も少なく、賑わい感はゼロでした。

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時刻表を見ると、21:00発「南寧K班车」の表示が出ているので、ここから南寧行きのバスが発車することを、ようやく飲み込むことができました。

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バス乗り場の前には係りの人もいるので安心です。

と、ここで私とおばあさんを皇崗口岸をタクシーで連れてきたおじさんが一旦消え、私とおばあさんの二人が待合室に残されました。

「なんたる仕打ち!」と思っていたところ、おばあさんが片言の英語で話しかけてくれるではありませんか!どうやら私のことを韓国人だと思い込んでいたようですが、日本人であることを告げると途端にフレンドリーになりました。

話を聞いてみると、自分は南寧に住んでいて、娘夫婦と孫に会うために香港に行った帰りとのこと。南寧行きのバスにも乗り慣れているようで、バスにトイレはないこと、食べ物や飲み物は途中のサービスエリアで購入することができることなどを親切に教えていただけました。

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旅は道連れという言葉がありますが、まさかバックパッカーではなく地元のおばあさんと話が盛りあがるとは!旅って本当に良いものだと実感しました。

すっかり意気投合して、トイレに行く際の荷物番もお互い引き受け合いました。

香港〜南寧移動の3区間目 深セン・銀湖バスターミナル〜南寧・埌東バスターミナル

香港でバスに乗り込んだのが17:45、香港・中国国境を越えて、タクシーで拉致られて?ようやく南寧行きのバスに乗ることができたのが21:00。香港から距離にして50キロも移動していないのですが、ここまでいろいろな出来事がありました。

深センから南寧まで深夜バスで移動してみたへ

ただこのバスに乗ってしまえば、あとは南寧に行くだけです。荷物をバスの荷台に入れて、記念写真を撮ります。

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バスに乗り込んでみてビックリ!そこは寝台列車を思わせるベッドが並ぶ、まさに寝台バス!日本ではありえないバスです。

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席は、飛行機のファーストクラスやビジネスクラスに劣らない、完全フルフラット仕様!飛行機と違うのは常時フルフラットになっている点ですね。幅もかなりあるので寝返りもOK!ブランケットも支給されるので、寒がりの人でも安心です。

バスは出発時刻の21:00ちょうどに銀湖バスターミナルを出発、途中深センの宝安バスターミナルを経由して、一路広東市方面へ北上します。

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途中高速道路から深セン宝安国際空港から飛び立つ飛行機を見ながら、疲れもあったので眠りに落ちました。

深センから南寧まで深夜バスで移動してみたへ

フルフラットベッドで眠っていて、ふと気がつくとバスが停止しているではありませんか!

雲浮市の高速道路上のサービスエリア

Google MAPで確認すると、広東省の羅定市付近の高速道路サービスエリアにいるようです。

寝台バスにはトイレがないので、早速バスから降りてトイレに向かいます。バスを降りる際に運転手さんに時計を指差すと、20分後に出発と英語で教えてもらえました。

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サービスエリアは日本で言うところの「道の駅」に近い感じで、地元で採れるであろうみかんを売る店が並んでいます。

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もちろんコンビニや食堂も充実しています。世界的なハンバーガーチェーンのマクドナルド、、、、っぽいマークの店もあります。

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深夜ですが、お客さんで賑わっています。

山心停車区

再びバスに乗り込み、朝6時に方に山心停車区という名のサービスエリアに到着しました。

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かなり眠かったのと、南寧まで100キロを程度の距離だったので、バス車外に出ず眠りました。

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日も昇りすっかり明るくなっても、バスはまだ走り続けます。乗客は私とおばあさんの2人が深センから南寧まで通しで乗った他は、途中で数人が入れ替わり立ち替わりで乗り込む程度、静かで快適に過ごすことができました。

深センから南寧まで深夜バスで移動してみたへ

そして、深セン銀湖バスターミナルを出発してから12時間後の午前9時前、無事に南寧・埌東バスターミナルに到着しました。

まとめ

香港出発が前日の17:45ですから、15時間少しかけて南寧に到着したことになります。空路であればあっという間なのでしょうが、今回のようにバスで国境を越える旅もなかなか楽しいものです。

ただ、今回のバス旅の終点は南寧ではなく、ベトナムのハノイ(河内)です。南寧から新たにバスチケットを購入して、中越の国境超えが待っています。

バスを降りて、なる早のハノイ行きのチケット購入へと向かいます(続きは香港からハノイまで24時間かけてバスで移動してみた【後編】をご覧ください)。

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