本来であれば、敬虔な仏教徒が祈りをささげる場所であるはずの寺院ですが、タイではちょっと違います。
タイの寺院といえば、涅槃仏のワットポーをはじめ、歴史と威厳があるイメージを日本人は持ちがちですが、タイ人にとって寺院とは祈りの場であると共に、行楽で行く場所でもあるのです。
今回立ち寄ったワット・ロンクンは、歴史ある寺院ではなく、現代風にアレンジされたテーマパークのような寺院です。
日本人の仏教観をぶち壊す、ある意味エポックメイキングな寺院が多いタイの中でも、世界的にホワイトテンプルとして知られるワット・ロンクンを見学してきました。
ワット・ロンクンは異世界の入口なのか
今回のワット・ロンクンを訪れたのは、チェンマイからルアンパバーンまで公称18時間(実際は22時間)かけて陸路移動する、現地申し込みパッケージツアーの途中休憩の場所として指定されていたからです。
チェンマイからチェンライを通って、チェンコーンまでを約5時間で走破するため、ワット・ロンクン滞在は30分と短かったですが、それほど寺院自体はそれほど広くないため、ざっと見学するのは十分でした。
ロットゥ(VIPバン)は、ワット・ロンクンの端にある駐車場に停車します。
ワット・ロンクンの入口では、摩訶不思議な像が迎えてくれます。
ホワイトテンプルで有名と聞いていたのですが、駐車場から歩く途中にあるのは建設中らしい建造物だらけです。
しばらく歩くと黄金に輝く寺院の屋根と白い屋根が見えてきました。
ヤバイ!ホワイトテンプル
仏教寺院とは黄金や渋い色だという常識をぶち壊してくれたのが、まずこの外観です。
「これはこれで有り」というタイ仏教界はある意味凄いです。
本堂へ入るためには、刺刺しい橋を渡る必要があります。
正面から見ると、東洋と西洋が融合したような感じです。
建前としては、「古来からある仏教寺院ではなく、現代人のための現代アートの寺院である」なんだそうです。
見学しつつ写真を撮りつつ、寺院であるというより、現代アートがどうのこうのではなく、「珍しい建物=アトラクション」という感じがしてきました。
地獄から伸びた無数の手を表現した池?は、ワット・ロンクンならでは。
目を凝らしてみると、一つ一つ手の形や向きが異なるという力の入れようです。
かなり凝っています。
ワット・ロンクンの本堂の中は撮影禁止
ワット・ロンクンの入場料は無料で、誰でも寺院内に入って自由に撮影することができるのですが、唯一の例外が本堂内の撮影が禁止されていることです。
大勢の観光客が列を作って中を見学しようと待っていたため、今回は内部見学はしていませんが、どうやら日本の漫画やアニメのキャラクターなどが無数に天井に描かれているとか、いないとか。
時間がある際に一度見てみたいものです。
ワット・ロンクンの本堂の裏手は広い人工池が広がる
ワット・ロンクンの本堂の裏手に周ってみると、
広い人工の池と、その周りには無数の龍の彫刻が飾られているエリアが広がっていました。
さらに、ワット・ロンクンは未完成ということで、建設中の建物が無数にありました。
ワット・ロンクンの場所と行き方
まとめ
30分という休憩時間の中でトイレに行ったり、水分補給をしたりしていたので、正味の見学時間は15分程度でしたが、ワット・ロンクンの凄さを十分に感じることができました。
最後にワット・ロンクンに行くべきかという点ですが、チェンマイ観光のついでに立ち寄ると考えた場合、チェンマイ市内からワット・ロンクンまでバス移動で2時間30分~3時間はくらいはかかり、行き帰りで半日はつぶれる計算になります。
ただ、チェンライ観光、タイ・ミャンマー・ラオスの国境地帯であるゴールデントライアングル観光のついでに立ち寄るのであれば有りなのではないかと思います。
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