シントラ駅を起点に、王宮~ムーアの城跡~ペーナ宮殿~王宮を結んでいる403番バスに乗って、最初の目的地であるペーナ宮殿に向かいます。
シントラ観光は403番バスを使いこなせ
403番バスはシントラ駅の次に王宮に向かいます。
ここがお土産屋やカフェ・レストランが集中するエリアのため大半の観光客が下車します。
王宮を出るとグッと乗客が減ります。
バス車内はキレイで、乗り心地も良いのですが、
王宮からペーナ宮殿に行く途中は、急カーブがあるクネクネ細道になり、舗装もイマイチになり揺れます。
対向してやってくる自動車や馬車で急ブレーキもかけることも多々あるため、車酔いしやすい人は注意しましょう。
ペーナ宮殿の入場料
シントラ駅からペーナ宮殿の入口までは30分くらいで到着します。
ペーナ宮殿の入口に入場チケットを販売するブースがあります。
ペーナ宮殿の近くにあるムーアの城跡とセットになったチケットが販売されていますが、今回は時間の都合上ペーナ宮殿のみ入場します。
入口からペーナ宮殿まで、10分くらいかけて坂をかなり登ることになります。
「そんなに歩けない」という方のために、ペーナ宮殿入口まで載せてくれるバスがありますが、もちろん料金は別です。
バスは頻発しているわけではないので、はっきり言って歩いた方が早いです。
ペーナ宮殿が自由過ぎる建物だった
えっさえっさと坂を登っていると、ペーナ宮殿が見えてきました。
下から見上げると、遊園地のアトラクションのような「作り物感」があります。
宮殿の入口は、アラブのお城のような感じです。
白い壁の通路を抜けると
宮殿エントランスに到着しました。
改めて見ても、ゴテゴテした継ぎはぎのような外観で「ヨーロッパの古いお城」という感じはゼロです。
ペーナ宮殿の建設を命じたポルトガル王フェルディナント2世は、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城に負けない宮殿を作れと命じたとか。
そのためイスラム様式やゴシック様式、ルネサンス様式などなど、いろいろな様式を自由に組み合わせ、唯一無二のトリッキーな宮殿になったようです。
19世紀半ばに作られた比較的新しい宮殿ですが、シュール過ぎます。
ペーナ宮殿の中に潜入
ペーナ宮殿の入口でどなかたの銅像がお出迎えしてくれます。
宮殿は王家の離宮として作られたそうで、当時のものが、そのまま展示されています。
アンティーク家具がいい感じです。
窓の外には広大な大西洋が見えます。
上品な感じのトイレですが、水洗ではなく、おまるタイプです。
ベッドも寝心地が良さそうです。
アフタヌーンティーなんかを楽しむのに最高のテーブルです。
こちらは電話です。
19世紀の宮殿というのが、こういうところでわかります。
宮殿内はかなり広く、見どころがたくさんあります。
基本的には順路に沿って進むため、迷子になることはありません。
大きな晩餐の間はルネッサンス?的な感じです。
異国から運ばれてきた調度品が飾られています。
陶器でできた鶴?の前で、大勢の観光客が写真を撮っていました。
理由は不明です。
ペーナ宮殿の最後は、宮殿の台所です。
たくさんの料理人が王族や客のために腕を振るっていたのでしょう。
お皿のコレクションもかなりのもののようです。
こちらは一目見て中国のものとわかります。
明や清の時代のものでしょうか。
そして我がジパングのお皿も展示されていました!!!
日本とポルトガルとの繋がりをペーナ宮殿で感じました。
ペーナ宮殿の場所と行き方
シントラ駅前のバス乗り場
シントラ駅前から403番バスで30分
リスボン市内からシントラとロカ岬を観光する場合には、1日乗り放題で15ユーロのチケットBilhete Train&Busを購入することをおススメします。
まとめ
ペーナ宮殿だけの見学は1時間30分ほどあれば十分です。
ペーナ宮殿は「ポルトガルのノイシュバンシュタイン城」という触れ込みらしいですが、どこの城とも違うユニークな城・宮殿です。
一見の価値は十分にあるので、シントラへ行く際にはぜひ訪問してみてください!