トラスケ(@lkardtheworld)です。
2015年4月8日に開業したLCC専用の成田空港第3ターミナルは、当初マスコミで大きく取り上げられ、飛行機に乗らない見学者も訪れる観光スポットになっていました。
年間旅客数750万人に対応するように作られた成田空港第3ターミナルは、2018年末時点でキャパシティオーバー状態であり、時間帯によってはかなり混雑しています。
今回はそんな成田空港第3ターミナルを初めて利用する方に向けてのアクセス、フードコートのラインナップ、早朝出発便を利用する際の夜明かし方法などをご紹介します。
成田空港に乗り入れているLCCが利用するターミナルを押さえておこう
第3ターミナルは、ジェットスタージャパン、ジェットスター、チェジュ航空、春秋航空日本/春秋航空、バニラエア(2019年10月26日まで)の専用ターミナルになっており、その他のLCC各社は、第1ターミナルと第2ターミナルを利用しています。
第2ターミナルから第3ターミナルまでのアクセス手段は2つ
成田空港は第1、第2、第3の3つの旅客ターミナルで構成されています。
そのうち路線バスやリムジンバスは全ターミナルに乗り入れていますが、電車の駅は第1(成田空港駅)、第2(空港第2ビル駅)の2つのターミナルにしかありません。
従って、成田空港まで電車に乗って来る場合には、空港第2ビルで下車して、第3ターミナルへ向かう必要があります。
ただ、第2ターミナルと第3ターミナル間は500メートルほど離れているため、徒歩だと7分ほど歩く必要があります。
スーツケースなどの重い荷物がある場合には、500メートル歩くのもしんどいもの!そこで無料で運行されている第2ターミナルから第3ターミナルへ向かう連絡バスを積極的に利用しましょう。
2016年秋に第2ターミナルから第3ターミナルを結ぶ連絡バスのルートが変更になり、従来10分以上かかっていたものが5分ほどに短縮され、利便性が向上しています!
空港第2ビル駅から地上に出ると、第2ターミナルのバス乗り場があります。
歩道のアスファルトの上に、バスと徒歩のピクトグラムがありますので、バスの方へ向けて歩きましょう。
第3ターミナル行きのバスは、1番バス乗り場から出発します。
連絡バスは3~5分おきに走っていますので、しばらく待っていればすぐ来ます。
連絡バスは大きな荷物を置けるように、座席は少なめになっていますが、乗車時間は5分程度ですので立っていても問題ありません。
第3ターミナルのバス乗り場・降り場はターミナル連絡バス、各地へ向かうリムジンバスなどで分かれています。
ターミナル連絡バスから第3ターミナルの入口までは、ゆっくり歩いて2分ほどで着きます。
第3ターミナルの出発フロアをご紹介
第3ターミナルは、航空会社カウンター、フードコートなどが揃う2階がメインフロアになっています。
1階は到着と手荷物受取所になっていますが、その後は全員一旦2階へ向かう導線になっています。
2017年1月時点では、ジェットスター、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本、チェジュ航空の5社が第3ターミナルを利用しています。
カウンターA・Bは、便数が少ないチェジュ航空、春秋航空日本は背中合わせでカウンターを使用しています。
第3ターミナルの入口に一番近いカウンターAが、チェジュ航空のカウンターです。
時間帯限定で、ジェットスター・ジャパンがカウンターAを使用することがあります。
カウンターBが春秋航空日本です。
出発便がないとがらんとしています。
第3ターミナルで最も便数が多いジェットスター・ジャパン、ジェットスターは、カウンターC・Dを使用しています。
カウンターCが国際線専用になります。
カウンターDは国内線専用になります。
カウンターE・Fはpeachが使用しています(写真は旧バニラエアのもの)。
第3ターミナルのフードコートをご紹介
第3ターミナルで、朝早くから夜まで混み合っているのがフードコートです。
撮影したのは平日の午後2時過ぎですが、ご覧のような混雑ぶりで、空いている席を探すのが大変なくらいです。
2015年の第3ターミナル開業時は、うどん、チャンポン、ハンバーガー、洋食丼、鉄板焼き、立ち食い寿司、カフェという構成になっていましたが、2020年7月〜8月にかけて、新たに博多ラーメンの「博多 一天門」、牛タン専門店「仙臺たんや利久」、中華レストラン「紅虎小吃店」の3店舗がオープンします。
caffe LAT 25°(旧Caffe Bene)
カフェは2015年の第3ターミナル開業時には韓国のカフェチェーンのCaffe Bene(カフェベネ)のお店でしたが、現在はcaffe LAT 25°に変わっています(写真は旧Caffe Beneのもの)。
caffe LAT 25°の営業時間
4:00~26:00
TATSU SUSHI
お寿司を立ち喰いスタイルでいただけるのがTASU SUSHIです。
店横にテーブルがあるので、時間のない方はパッとお寿司をいただけます。
フードコーナーでゆっくり食べたい方向けには、パックに入ったお寿司も販売しています。
TATSU SUSHIの営業時間
6:30~23:00
ぼてぢゅう屋台
鉄板焼きやお好み焼きで有名な、ぼてぢゅうもフードコートに出店しています。
モダン焼き、焼きそばなども提供されています。
ぼてぢゅう屋台の営業時間
5:00~22:00
洋丼屋ONE BOWL(閉店しました)
ファミリーレストランのロイヤルホスト系の洋丼屋ONE BOWLは残念ながら閉店してしまいました。跡地には2020年8月5日に牛タン専門店「仙臺たんや利久」が開業します。
FRESHNESS BURGER
ハンバーガーを提供するのは日本発のフレッシュバーガーです。
特別なメニューはなく、街中のフレッシュネスバーガーと同じものが提供されています。
フレッシュネスバーガーの営業時間
5:00~22:00
長崎チャンポン リンガーハット
ラーメン系?ということで、リンガーハットが出店しています。
フードコートで1、2を争う注文待ちの列がいつもできています。
外国人観光客にも分かりやすい英語メニューがあるので、注文もしやすそうです。
長崎ちゃんぽん リンガーハットの営業時間
5:00~22:00
宮武讃岐うどん
リンガーハットと1,2を争う注文待ちの列ができるのが、外国人も大好きな宮武讃岐うどんです。
宮武讃岐うどんの営業時間
5:00~22:00
夜22:30のフードコートの様子
第3ターミナルからの出発便が終了した22:00以降になると、フードコーナーは閑散となります。
22:00までの営業しているカフェベネは、22:00過ぎても店を開けていました。
フードコートで最も遅い時間の22:30閉店のTATSU SUSHIも店を開けていました。
フードコートの店が営業していない22:30~翌朝4:00までの間は、フードコートエリアは早朝便を待つのに十分使えますが、成田空港着の終電、その後の深夜バスが到着すると次第に席が埋まるようになります。
そのため、ゆっくりしたい方は22:30~終電までの間にフードコートに来るのが良いでしょう。
食料調達は、24時間営業のローソンが第3ターミナルにもあるので問題ありません。
硬い木の椅子に座って早朝便を待つのは辛いという方は、第2ターミナルに併設されている北ウェイティングエリアを利用しましょう。
第3ターミナルの制限区域内をご紹介
第3ターミナルは、誰でも利用できる制限区域外は充実していますが、手荷物検査場後の制限区域内はどのようになっているのでしょうか?
今回は国内線の制限区域内と飛行機に乗るまでをご紹介します。
案内に従って、国内線の手荷物検査場に向かいましょう。
LCCは機内に手荷物を持ち込む人が多いため、羽田空港などに比べると手荷物に時間がかかります。
余裕を持って列に並ぶようにしましょう。
手荷物検査場を抜けたら、LCCはゲート変更が頻繁にあるので自分が搭乗する便のゲートを確認しましょう。
国内線は161~175番のサテライト、国際線と共用の150A~D(バスゲート)があります。
150番のA~Dを覗いてみます。
まず目に飛び込んでくるのは、可動式の仕切りです。
仕切りの向こう側が国際線の制限区域内になります。
第3ターミナルの本館側制限区域内で唯一のお店が春秋航空日本が運営するSPRING SHOPです。
広島、佐賀のお土産が品揃えが充実しています。
窓からはバニラエア、ジェットスター・ジャパンの機材が見えます。
そしてA320やB737が下を通過できるように設計された橋が、本館とサテライトを結んでいます。
第3ターミナルサテライトへ移動
第3ターミナルのサテライトへはエスカレーターを乗り継いて移動できます。
2017年時点では9つのゲートが設置されており、171~174番はバスゲートとして使われています。
本館とサテライトを結ぶ橋からの眺めはご覧のように最高!
第2ターミナルに駐機している飛行機、B滑走路に離着陸する飛行機もハッキリと見えます。
橋をエスカレーターで降りると、サテライトの入口になります。
無印良品のソファーが搭乗ゲート近くに複数置かれていますが、利用者の数が上回っているので座れたらラッキーくらいに思いましょう。
ジェットスター・ジャパンの有人売店、バニラエアの自動販売機で飲み物などを購入できますが、これら以外はカフェのようなものはないので注意しましょう。
飛行機への搭乗はブリッジを使わない、徒歩+タラップを登るスタイルになります。
搭乗までの雨風を防げるように、アコーディオン型の可動式屋根が、タラップの手前まで用意されています。
タラップで登ると迫力ある写真が撮影できるのが唯一の救いですね。
2017年7月時点では、サテライトの170番台のゲートはバスゲートとしての機能のみで、直接飛行機乗り入れられるエプロンが工事中になっています。この工事が完成すれば本館とサテライトを結ぶ橋の下を飛行機がくぐることになることでしょう。
第3ターミナルに到着してからの交通案内
第3ターミナルに到着すると全員1階の手荷物引き渡し所を抜けて、2階のフロアに上がる導線になっています。
成田空港からバスや鉄道で移動する方のために、第3ターミナル内で乗車券を販売しています。
鉄道は第2ターミナルまで移動しなければなりませんが、京成線・成田スカイアクセス線のチケットの購入が可能です(JRは第2ターミナル駅でしか購入できません)。
そして日本人には関係ありませんが、外国籍の観光客向けの新幹線や在来線が乗り放題になるJRグループのJAPAN RAIL PASSも第2ターミナル駅での購入になります。
まとめ
現在第3ターミナルは拡張工事の真っ最中で、2022年春を目途にして現在の処理能力750万人から2倍となる1500万人へと倍増する計画です。その一環として、すでに到着口の拡張は終了し、フードコート拡張部分も2020年秋にはオープン予定で、松屋などの出店が決まっています。