成田空港にLCCジェットスタージャパン、旧エアアジアジャパンが就航したのが2012年、まさにこの年が成田空港におけるLCC元年でした。
急ごしらえでLCC各社の要望に応えるために、成田空港会社は第2ターミナルの両端にジェットスタージャパン、旧エアアジア用のチェックインカウンターや手荷物検査場、待合室を設置しました。
その後2015年にLCC専用ターミナルである第3ターミナルがオープンすると、第2ターミナルに設置されていた施設は、新たな役割を担うことになりました。
それが旧エアアジアジャパン/バニラエアが使用していた施設を再利用した北ウェイティングエリアです!
北ウェイティングエリアの場所は?
北ウェイティングエリアは、成田空港第2ターミナル1階の国際線到着ロビーBの奥にあります。
以前は旧エアアジアジャパン/バニラエアの国内線のチェックインカウンター、手荷物検査場として使っていたエリアになります。
第2ターミナルから北ウェイティングエリアへ向かう途中に、チェックインカウンターの跡が残されています。
第3ターミナルが稼働してしばらく経つので片づけても良さそうですが、未だに残されているところから推測するに、別な航空会社が使用したいと申し出たときに稼働できるように敢えて残しているのかもしれません。
北ウェイティングエリアの入口通路脇の看板には、北ウェイティングエリア内ではフライト情報モニターと案内放送が無いため、乗り遅れに注意する旨が書かれています。
裏を返せば、静かに休むことができる、、、とも取れます。
いよいよ北ウェイティングエリアに潜入
第2ターミナルから屋根付き通路を50メートルほど進むと、第2ターミナルとは別棟の北ウェイティングエリアの入口があります。
北ウェイティングエリアは、さらに5つのエリアに分かれており、利用者に分かりやすい色分けがされています。
それぞれのエリアの写真も、日本語・英語併記の説明と共にあるため、外国人観光客にとっても分かりやすいことでしょう。
まずは北ウェイティングエリアの1番エリアがこちらです。
細長い空間に、肘置きアームレスト無しのベンチがズラッと置かれています。
これならゆっくり夜横になれそうです。
エリアの各所には寝る場所と共に重要な電源コンセントも完備されています。
2穴のA型コンセントは、日本人にとっては使い勝手は良いのですが、海外から来た観光客にはマルチ対応ではないので使い勝手はイマイチなはず。
できれば壁のコンセントをマルチ対応に変えた方が良いかもしれません。
情報収集には欠かせないWi-Fiも北ウェイティングエリア内で利用できます。
観光立国を目指すからには、無料Wi-Fiは当然のサービスですからね。
さらに奥に進むとベンチと並んで、黄色いエリアがあります。
近づいてみると、子連れにはありがたいプレイエリアが設けられています。
北ウェイティングエリアの1番エリアは、ベンチとプレイエリアが併設されていますが、これが北ウェイティングエリアの全てでは当然ありません!
さらに奥には広大なエリアが広がっています!
自販機に畳もあり!北ウェイティングエリアの奥に潜入
ここまで紹介したのは、北ウェイティングエリアの入口通路のようなエリア!
ここからが北ウェイティングエリアの本当の姿になります!!
それが、、、
ご覧のような広大なエリアになります!!
さすが、元搭乗口手前の待合室跡だけのことはあります。
200人~300人くらいは座れるベンチが設置されています。
さらに3台の自動販売機とテーブルと椅子が置かれたエリアもあります。
無料Wi-Fiに電源もあるので、PCで仕事をしながら夜明けを待つことも可能です。
自動販売機はブルボン系のお菓子が詰まったものが一台。
小腹が空いたときにピッタリのポテチ系、チョコレート系がラインナップされています。
そしてプレミアムアイスのハーゲンダッツ、レディーボーデン、ロッテアイスがラインナップされているアイスクリーム自動販売機。
最後はドリンクの自動販売機が設置されています。
「おにぎりや弁当、温かいものが食べたい!」という方は、第2ターミナルにあるセブンイレブンで事前購入して、北ウェイティングエリアに入るのが良いでしょう。
「始発の飛行機を待っている間は暇だ」という方、「深夜便で着いて北ウェイティングエリアで一夜を明かして日本観光をスタートしたい」という方のために、自動販売機があるエリアには、日本各地の旅行情報誌が置かれたトラベルブックコーナーが設置されています。。
雑誌の表紙を見てみると、成田空港から直行便が飛んでいる都市のものしか置いていないという徹底ぶりです。
「ベンチで寝るのはちょっと、、」という方のために、ファミリールームなるエリアも設置されています。
そこには畳モドキがズラッと敷き詰められており、足を伸ばしてゴロ寝可能です。
おそらく深夜は一番人気のエリアになりそうですので、早めに行って確保しておくのが良いでしょう。
残念ながら広大なエリアの床には、埋め込み式のコンセントがないため、エリア内の柱に電源供給できる場所が設置されています。
マルチ対応タップが設置されていますが、こちらも早い者勝ちになりそうですので、深夜利用の方は延長コードを持参してベンチで充電するのも手ですね。
北ウェイティングエリアから第3ターミナルへの抜け道
北ウェイティングエリアは第2ターミナルと第3ターミナルの間にあるため、第3ターミナルへ抜けるための抜け道的な出入口が用意されています。
ドアの向こうは駐車場になっていますので、出入りする自動車に注意しましょう。
30メートルほど歩くと、第3ターミナルへ続く通路に合流できます。
第3ターミナルまで歩くのが面倒な方は、ターミナル間を結ぶ連絡バスを利用しましょう。
成田空港第2ターミナルと北ウェイティングエリアで夜を明かすのは現実的か?
北ウェイティングエリアが成田空港での夜を明かすのに良さそうなのは分かりましたが、実際のところ夜混み合うようでは快適には使えません。
ということで、午後10時30分に第2ターミナルと北ウェイティングエリアを取材してきました。
第2ターミナルの1階到着フロアの様子です。
国際線は全便到着済みで閑散としています。
歩いている人は、空港関係者か第3ターミナルに到着して電車に乗る人が大半です。
そのため備え付けの便利はご覧のようにガラガラの状態です。
第2ターミナルでは、夜間館内でお待ちいただくお客様向けに、第2ターミナル1階と2階、そして北ウェイティングエリアの利用を推奨しています。
ありたがいことに、第2ターミナルの地下にはセブンイレブン、2階には吉野家が24時間営業していますので、食料調達には困りません。
続いて北ウェイティングエリアをチェックします。
午後10時30分時点では、利用者は20人程度で、日本人より外国人観光客のほうが多いように感じました。
奥の広いエリアもベンチに余裕があります。
畳モドキが敷き詰められたファミリスペースは、先客の2人がゴロ寝していましたが、まだまだ余裕がありました。
まとめ
使われなくなった国内線用の待合室を上手く転用したのが、北ウェイティングエリアの正体でした。
第3ターミナルには巨大フードコートやベンチもあるので、夜明かし可能ですが、横になれるソファーの数が限られているのが難点です。
静かでゆっくり休める環境が欲しいという方は、午後10時30分時点では北ウェイティングエリアに十分空きがありますので、ぜひ早めに成田空港入りするようにしましょう!