飛行機に乗るには、カウンターによって搭乗手続きと手荷物を預けるのが以前であれば当たり前でした。
それが自動チェックイン機、インターネットチェックインの登場で手荷物がない乗客はカウンターに寄る必要はなくなりました。
そして人の手を介さないといけなかったカウンターでの手荷物預かりさえも、自動化される時代になりました。
カウンターの手続き待ちの長い列に並ぶ必要がなくなることは時間短縮になりますが、果たして使い勝手が良いサービスかどうか、今回ANA国内線利用時にチェックしてみました。
日々進化する羽田空港第2ターミナル
そもそもANA新自動チェックイン機と自動手荷物預け機は、2015年夏からスタートした「ANA FAST TRAVEL」の一環で登場しました。
併せて羽田空港国内線の出発階の導線の見直しも行われています。
羽田空港を頻繁に利用している人なら、搭乗ゲートの番号を見ただけで「右奥のゲートだな」とか「バスゲートか」などと分かりますが、一般の人には何が何だか分かりません。
そこで荷物検査を受ける検査場と搭乗ゲートの位置関係がわかる案内に切り替わりました。
エスカレーターやエレベーターの近くには、色分けされた4つの検査場の場所が案内されています。
これなら慣れていない人も分かりやすくて良いと思います。
新自動チェックイン機を試してみる
羽田空港第2ターミナルがオープンしたころは、有人カウンターがずらーっと並んでいましたが、リニューアル後はカウンターは減らされて、自動チェックイン機と手荷物預かり機のスペースに割かれています。
自動チェックイン機も以前は搭乗手続きだけしかできませんでしたが、改良を重ねるうちに購入手続きもできるようになりました。
ANAのトリトンブルーが鮮やかな自動チェックイン機が並んでいます。
航空券をクレジットで購入したのであれば、該当するクレジットカードを挿入口に入れればチェックイン手続きはできますが、QRコードや9桁の予約番号でもチェックイン可能です。
モニターも大きくなり、タブレット感覚でタッチできるので操作性も良好です。
日本語と英語はもちろんこと、中国語や韓国語などにも対応しているので、今後外国人観光客が増えた場合の対策もソフトウェアの対応だけで済みそうです。
自動手荷物預かり機の使い勝手を試してみる
有人の手荷物預かりカウンターは残されてはいますが、数人の行列ができています。
自動手荷物預かり機のほうはご覧のように行列はほぼ無いので、すぐに順番が回ってきます。
自動手荷物預かり機の見た目は、カプセルホテルのような感じですね。
まず最初に、ぱっくり開いた場所に荷物を置きます。
続いてチェックインで受け取った搭乗券のQRコードをスキャンすると、画面に便名や行先、乗客の名前が表示されます。
乗り継ぎがある場合は、別の搭乗券をスキャンして旅程を追加すれば、最終目的地までの手続きができます。
手続きが終了するとタグが出てきますので、自分で荷物の取っ手などに巻き付けれます。
最後にタッチパネルボタンを押せば、扉が閉まり荷物が中に収納されます。
あとは自動手荷物預かり機の後ろにある既存のベルトコンベアに流され、飛行機まで運ばれます。
すべてを終了すれば、あとは検査場へ進むだけという流れになっています。
まとめ
2015年夏に導入されたものを、1年以上経ってはじめて利用してみましたが、自動チェックイン機はまだしも、自動手荷物預かり機は「慣れないと時間もかかり大変かも」という印象を持ちました。
スーツケースのような形の均一かつ頑丈なものを預けるなら自動手荷物預かり機でも良さそうですが、それ以外のものは有人カウンターで預ける方が無難かもしれません。