ルアンパバーンから国境を越えてタイのルーイに到着した翌日、次の目的地である世界遺産でお馴染みのスコータイまで移動します。
例によって移動はバス!しかもルーイからスコータイまで直通するバスはないため、途中のピッサヌロークという町でバスを乗り継ぐ行程になります。
かなりマニアックなルートで、この記事を参考にして旅をしたいと思う方がいるか疑問ですが、早速苦難の様子をご紹介します!
ピンと来ない方のためにルートのおさらい
この地図だけを見て、即座にタイの北部であることがわかる方は「通」ですが、今回はタイの山間部を東から西へ横断します。
距離にして287キロ、休憩なしに走って4時間14分というヘビーな行程です。
スタートは、ルーイのバスターミナルからです。
ルーイにはバンコク、パタヤなどのタイ中部からの直通バスもあります。
鉄道が未整備のタイでは、田舎に行く場合はバス利用が便利!
バスの乗り方を極めれば、いろいろな場所に行けて旅の幅が広がります。
今回乗車するのは、ウドンターニー発ルーイ経由のピッサヌローク行きです。
タイの人に「ルーイに行ってきた」と言っても「どこ?」となりますが、「ムアンルーイに行ってきた」というと理解してくれます。
2015年末時点で1日あたり3本という少なさですので、利用される方は注意しましょう。
チケットは264バーツと意外と高い値段でした。
ピッサヌローク行きのバスに乗車
ルーイからピッサヌロークまで228キロ、3時間30分、当然ながらオール下道になります。
バスはハイデッカータイプで2-2、座席幅はかなり狭く圧迫感があります。
今回は始発ではなく、途中乗車になるため、席がかなり埋まっています。
車掌のおばさんが空いている席に、てきぱきと客を割り振っていくのですが、運悪く管理人は最後尾の席に押し込まれました。
タイのバスでよく見かけるカーテンの飾り、、長い間洗ってためか、ホコリ臭いです。
揺れが気になるのでバスの最後尾の席は極力避けていたのですが、今回ばかりは我慢するしかありません。
サービスのミネラルウォーターとクッキーを食べて、我慢することにします。
バスは山間部の舗装された道を順調に進み、途中テーマパークのような場所の近くで半分くらいの乗客を降ろしました。
暑いタイにあって、山間部は季節を問わず涼しいので人気の観光地のようです。
2時間走行して最初で最後の休憩
2時間ほど山間部を走り、ようやく休憩と相成りました。
道の駅と言いたいところですが、プレハブの売店があるだけの、ただの駐車場です。
売店の裏側には、3バーツをちゃっかり徴収するトイレも併設されています。
休憩を終えて、さらに南下すると大きな道路にぶつかります。
16.753819, 101.208750
この道は、東南アジアを東西に横切るように整備された東西経済回廊で、ベトナムのダナンから、ラオス、タイを経由してミャンマーに結んでいます。
これまでの片側一車線の道と違い、片側2車線の整備された道が続きます。
ピッサヌロークのバスターミナル到着
ルーイからのバスは終点のピッサヌロークバスターミナルに到着しました。
所要時間にして4時間40分の苦難のバス移動でした。
ピッサヌロークは、バンコクとチャンマイの中間にあるため、このバスターミナルからは、バンコク行き、チェンマイ行きのバス路線が多数あります。
ピッサヌロークからスコータイまで、別のバスに乗り換えなければならないのですが、とにかくバスターミナル自体が広いので乗り場もチケットもわかりません。
空いている窓口で、「スコータイ バス WHERE」と聞いて回り、ようやくバス乗り場を発見しました。
バスの本数自体は1時間に2本くらいあるようです。
バスは近郊路線のため、事前に窓口でチケットを購入する形ではなく、車掌のおばさんにお金を払う形です。
従って空いている好きな席に座ることができました。
スコータイに向けて出発
ピッサヌロークのバスターミナルを出発してしばらく走ると、
別なバスターミナルに到着しました。
どうやらピッサヌロークには郊外のバスターミナル、市街地のバスターミナルの2か所があるようで、到着した市街地のバスターミナルから学校帰りの学生さんが大挙して乗ってきました。
ピッサヌロークの市街地のバスターミナルを出てしばらく走ると、高架橋を渡ります。
下を見てみると、バンコクとチェンマイを結ぶタイ国鉄の線路が見えました。
いつか寝台列車でバンコク~チェンマイを旅してみたいものです。
バスは途中のバス停で客を降ろし・拾いを繰り返して、60分かけてスコータイのバスターミナルに到着しました。
10:00過ぎにルーイを出発して、スコータイのバスターミナル到着は16:30、約6時間30分のバス旅でした。
まとめ
これまで『タイの長距離バス=意外に快適』と思っていましたが、今回乗車したルーイとピッサヌロークを結ぶバスは2等、ピッサヌロークとスコータイを結ぶバスは普通の路線バスだったため、足元は狭く窮屈、しかも網棚がないので荷物を膝の上に乗せて抱えていないといけない等で、とにかく大変でした。
ただ、座席に持ち込めないスーツケースやバックパックのような荷物は、専用の収納スペースにまとめて保管してもらえるので、荷物が多くても安心です。