統一会堂の屋上にあるヘリを眺めていると、日本人観光客の方に戦争証跡博物館に行ったほうが良いですよ、と声をかけてもらいました。
よくよく調べてみると、統一会堂と共に、ホーチミンで1,2を争う観光スポットが、戦争証跡博物館のようです。
証跡という言葉が聞き慣れませんが、証拠と軌跡の展示という意味なのでしょうか。
早速、統一会堂から徒歩移動で行ける戦争証跡博物館に行ってきました。
戦争証跡博物館の屋外には戦闘機がいっぱい
戦争証跡博物館に入ると、いきなりド胆を抜かことになる展示物がベトナム戦争当時の米軍の戦闘機です。
さらにヘリコプターも隣に展示されています。
さすがに戦闘機やヘリコプターの中に乗り込むことはできませんが、触れることはOKのようです。
ヘリコプターの中は機関銃でしょうか、錆びついてはいますがそのまま残されています。
こちらは爆撃機でしょうか、戦争証跡博物館の中でも、一際目を引きます。
戦争証跡博物館前の中庭のようなスペースに所狭しと戦車にヘリコプター、戦闘機が並べられています。
いよいよ戦争証跡博物館の中へ
戦争証跡博物館前の中は想像以上の人出になっています。
というのも、この日はベトナムの小学生・中学生の団体が先生に引率されて見学に来ていたせいです。
写真の展示物、映っているのはホーチミン氏でしょうか。
ベトナム戦争当時のチラシや壁新聞のようなものでしょうか。
ベトナム語のため意味はよくわかりません。
日本のあちこちで見る「世界人類が平和でありますように」ポールも展示されています。
こちらはベトナム戦争当時、日本で展開された戦争反対デモに関する展示です
ゼッケン付けている日本人の名前も書かれています。
こちらが身につけていたゼッケンです。なんというか、時代を感じます
あの有名な写真も展示されています
戦争証跡博物館に展示されている膨大な展示物の中でも、おそらく一番有名なものが、『安全への逃避』という写真です。
撮影したのは報道カメラマンの沢田教一氏。
『安全への逃避』でピューリッツァー賞を受賞したことでも知られている、今でいう戦場ジャーナリスト・カメラマンです。
『安全への逃避』は写真だけではなく、当時の撮影状況なども詳しく展示されているせいででしょうか、誰もが写真をチラ見して通り過ぎるのではなく、必ず立ち止まってじっくり見学しているのが印象的でした。
ベトナム戦争当時の刑務所を再現した施設もあります
戦闘機や戦車が並ぶ屋外展示スペースの横には、ベトナム戦争当時に、南ベトナムに抵抗した人々が収容されていた刑務所が再現された施設があります。
いわゆるギロチンです。
収容されたいた人の蝋人形に、当時独房に書かれていたものが復元展示されています。
このほかにも拷問の様子を再現したものもあります。
戦争証跡博物館の場所と行き方
サイゴン大教会から徒歩15分、統一会堂から徒歩7分ほどの場所にあります。
戦争証跡博物館の営業時間
7:30~12:00
13:30~17:00
戦争証跡博物館の入場料
大人15,000ドン
まとめ
1時間半ほどの駆け足での見学となりましたが、べトナム戦争当時の時代背景や政治状況がわかっていないと、展示内容の全てを理解することができないように思いました。
ただ、べトナムの昔と今、そして未来を知るには良い場所ですので、ホーチミンにお越しの際はぜひ見学されることをおススメします!