マハチャイ駅は、チン川を挟んで東西に分断されているメークロン線の東側路線の終着駅です。
完全なローカル線化しているメークロン線の西側路線とは異なり、東側路線はそれなりの利用客がいるため、運行本数も早朝から夜までかなりあります。
本来であればターミナル駅の役割を果たすべきマハチャイ駅ですが、その内側はカオス化しています。
マハチャイ駅でチケットを購入
カオス化している駅と冒頭で書きましたが、駅の入口はわりとまともです。
日本でもよるあるローカル線の駅舎という感じです。
早速マハチャイ駅から終点のウォンウィアン・ヤイ駅までのチケットを購入します。
約1時間の乗車ながら10バーツと激安です。
チケットはキップとは違い、出発時刻と到着時刻が印刷されているタイプになります。
チケット売り場周辺には何もないので、ホームへやって来ました。
タイ国鉄の駅は、ホームまではチケットなしで入場できますので、珍しい列車がある場合はズカズカ入って撮影OKです。
ただ、撮影しているのは日本人くらいなものなので、奇異な目でタイ人から見られますが。。
マハチャイ駅は終点の駅のため、整備拠点や車両置き場や洗車施設などが備わっています。
乗車するのはこちらのディーゼルカーになります。
見た感じは日本でも走っていそうな列車に見えます。
カオスなマハチャイ駅のホームを散策
列車に乗り込む前にホームを散策してみます。
早速のカオスなポイントその1!ホームが露店化しているところです。
Tシャツやデニム、お菓子などが当たり前のように売られています。
そもそも駅のホームが露店化している理由は、駅舎と駅前の市場が合体?した作りになっているせいです。
写真のホームから直接外に出ることができる通路で、こちらでは肉や魚、野菜などの生鮮食品が販売されています。
駅は駅、市場は市場のような分離されているのが当たり前、だという日本人の常識を打ち砕いてくれるのがタイの鉄道の駅です。
列車が動いていなければ、線路を渡っても何の問題もありません。
カオスな列車に乗車してみる
マハチャイ駅は大きな屋根に覆われているため、停車中の列車の中は昼間でも薄暗いです。
しかも冷房という文明の利器は搭載していないので、生暖かい空気が扇風機で循環しているというカオスぶりです。
さらに列車の中でも生鮮食品の販売もOK?なようで、ホームから乗り込んで干物を買っていく人もいました。
ただ、強烈な臭いを放っているので、周辺に座る乗客は皆無でした。
連結部分にある運転台は放置されて何年経っているのでしょうか。
ゴミ置き場と化していました。
隣のホームに列車が入線
出発時刻が近づくと、突然アナウンスが構内に鳴り響きました。
すると隣のホームに列車が入線してきました。
列車と列車の隙間に乗客が一斉に降り立ちます。
その数は昼間の列車にしては意外に多く、マハチャイ線がそれなりに利用されていることを実感しました。
そして耳障りなベルが鳴り響くと乗車している列車がゆっくりと動き始めました。
列車はバンコクのウォンウィアン・ヤイ駅に向けて出発しました。
まとめ
カオスなマハチャイ駅での滞在時間は20分ほどでしたが、駅の反対側にも市場が広がっているようなので、もっと探検したくなりました。
ふつうのタイ人の生活環境を見てみたい方、非日常を体験したい方、列車オタクの方は、ぜひ一度ディープなマハチャイ駅へ行かれてみてはどうでしょうか!