安く海外旅行するならLCCか、FSCの格安航空券を手に入れるのが定番!そんなときに選択肢になり得るのが中国系の航空会社です。
北京首都国際空港をハブにする中国国際航空・エアチャイナ、上海浦東国際空港をハブにする中国東方航空、そして広州白雲国際空港をハブにする中国南方航空、この3社が特に有名です。
管理人はANAスーパーフライヤーズ会員であるため、スターアライアンス加盟のエアチャイナが使い勝手が良く、今回北京経由バンコク往復のチケットを購入しました。
ただ、問題なのは面倒な乗り継ぎです!
そこで北京首都国際空港における乗り継ぎ方法、そして乗り継ぎの際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
沖止めかゲート止めかで乗り継ぎがスムーズにいくかが決まることも
中国の大都市にある空港はとにかく巨大!
中でも北京首都国際空港は世界一の広さともいわれる強大なターミナル3を擁し、世界1,144空港の2015年旅客数ランキングによれば、1位はアトランタ国際空港の1億149万人、そして2位が北京首都国際空港の8千993万人、3位はドバイ国際空港、オヘア国際空港、我が東京国際空港(羽田)が5位です。
by ANA
そのため搭乗ゲートが慢性的に不足しており、特に小型機のB737、A320などの沖止めになる確率がかなり高くなります。
沖止めになった場合は、タラップで地上に降りてバスに乗り換えてターミナルへ向かう手間がかかります。
スムーズに移動出来たとしても最低10分はかかるため、時間のロスになってしまいます。
バスはターミナル1階の専用バスゲートに到着し、乗客はエスカレーターで出発階2階のさらに上にある到着階3階 へ移動します。
エスカレーターから第3ターミナルの本館に向かうシャトル駅が見えます。
3階の到着階へ到着したら、人の流れに沿って歩いていけば、入国審査あるいは乗り継ぎゲートにたどり着くことができます。
ご覧のような通路を延々と歩かされることになりますが、乗り継ぎの時間が1時間以内という場合は、この区間はダッシュするようにしましょう!
第3ターミナルの入国審査は1か所、その左端に乗り継ぎゲートが設置されています。
もしこの時点で乗り継ぎの航空券を所持していない場合は、手前にあるカウンターで航空券を受け取りましょう。
ご覧のように乗り継ぎ客が殺到する時間には、長蛇の列ができています。
素直に並んでいると最低でも30分、長ければ1時間くらい乗り継ぎ手続きまで時間がかかります。
その場合は、列の近辺にいる空港係員に航空券を提示して、急ぎである旨をアピールしましょう。
すると、胸にシールを貼ってくれ、列の途中から横入りできるように融通してくれます。
ただ、横入りできたとしても、上記の乗り継ぎゲート入口の少し先にあるチケット確認窓口までの列をスキップしたに過ぎません。
さらに出発階である2階にエスカレーターで降りた先には、北京から出発する客と同じ導線で手荷物検査を受ける必要があり、最低でも検査終了まで20分程度の時間を要します。
手荷物検査場を抜けるとそこは出発フロア
中国流の厳しい手荷物検査を抜けると、ようやく出発フロアに立ち入ることができます。
窮屈な検査場を抜けたからといって、安心するのはまだ早いです!!
日本でのチェックインの際にもらえる乗り継ぎ航空券には、北京首都国際空港での出発ゲートの記載がないのが普通です。
もし記載があったとしても、北京首都国際空港ではゲート変更が日常茶飯事!特にエアチャイナは出発便が多いためゲート変更が多いので注意が必要です。
必ず空港内にある案内モニターで出発時刻とゲートを確認しましょう。
そしてもう1つ注意が必要なのが、出発ゲートの位置になります。
手荷物検査場を抜けた場所から最も近い出発ゲートはE11、,E10、E30、E29などでごく一部、例えばCA979バンコク行きのE1ゲートは、手荷物検査場から歩いて10分、走っても5分はかかるほど離れています。
かならず案内図をチェックして、ゲートへ早めに向かうようにしましょう。
乗り継ぎまで40分以上時間のある方は、ラウンジで休息を取りましょう。
北京首都国際空港をハブにしているエアチャイナのビジネスクラスラウンジをはじめ、エミレーツ航空のラウンジ、BGSラウンジが設置されています。
プライオリティパスでは、エアチャイナのファーストクラス、ビジネスクラス、BGSラウンジが利用できます。
さらにドラゴン航空&キャセイパシフィックラウンジ、エアチャイナのファーストクラスラウンジも設置されています。
スターアライアンスはエアチャイナのラウンジへ、ワンワールドはドラゴン航空&キャセイパシフィックラウンジを利用できます。
まとめ
エアチャイナのホームページをはじめ、格安チケットを扱っているWEBサイトでは、北京首都国際空港で1時間で乗り継げる経由便が販売されています。
1時間と短時間でスムーズに乗り継げるので一見すると効率が良さそうに思いますが、北京首都国際空港は乗り継ぎに時間を要するため、1時間での乗り継ぎはリスクを承知で購入するようにしましょう。
安心できるのは1時間30分以上の乗り継ぎ時間があること、そして北京から1日当たり複数便が目的地まで飛んでいることです。
仮に乗り継ぎ便へ間に合わなくても、後続便に振り替えしてもらえるので安心ですからね。
もし1日1便や曜日限定の便に乗り継ぎができなかった場合は、航空会社がホテルを用意してくれるので、慌てることなく乗り継ぎゲート手前にある航空会社カウンターで申し出るようにしましょう。