本来のメークロン線はバンコク市内にあるウォンウィエンヤイ駅からメークロン駅を結ぶ路線なのですが、途中のチン川に橋がかけられておらず分断されているので、ウォンウィエンヤイ駅からマハーチャイまでをマハーチャイ線、バーンレーム駅からメークロン駅までをメークロン線と名目上呼んでいます。
マハーチャイ線を走る列車は1日17往復なのに比べて、メークロン線を走る列車は1日4往復と限られた運行になっています。
マハーチャイ線とメークロン線の時刻表と乗り継いで観光するベストなスケジュール
そこで乗り鉄、撮り鉄にとって考えなくてはならないのが、観光と撮影スケジュールです。
幸い分かりやすい時刻表がメークロン駅にあったので、日本語で書き起こしてみました。
色分けしている3つが、現実的な観光スケジュールになります。
バンコク早朝出発で昼には戻ってくるスケジュール
行きはウォンウィエンヤイ駅を5:30 に出発して、8:30にメークロン駅に到着、戻りはメークロン駅を9:00出発で、11:38にウォンウィエンヤイ駅に到着するスケジュールです。
バンコク市内ではBTSも動いていない時間のため、タクシーでウォンウィエンヤイ駅に乗り付ける必要がありますが、メークロン市場は朝のため活気があるでしょうし、観光客も少ないため、思う存分撮影ができることでしょう。
敢えて1本後の11:30メークロン駅発の列車に乗って戻ることも可能です。
朝出発で昼過ぎには戻ってくるスケジュール
行きはウォンウィエンヤイ駅を8:35 に出発して、11:10にメークロン駅に到着、戻りはメークロン駅を11:30出発で、14:13にウォンウィエンヤイ駅に到着するスケジュールです。
午前中をメークロン市場観光に充てる、最もお勧めのスケジュールで、早朝便でバンコクに到着して、そのままメークロン市場観光というのも十分可能です。
昼出発で夕方に戻ってくるスケジュール
行きはウォンウィエンヤイ駅を12:15 に出発して、14:30にメークロン駅に到着、戻りはメークロン駅を15:30出発で、18:25にウォンウィエンヤイ駅に到着するスケジュールです。
午前中はのんびりして、昼から観光したいという方には、ディナータイムにはバンコク市内へ戻れるお勧めのスケジュールになります。
これらのスケジュールは、ウォンウィエンヤイ駅からメークロン駅まで列車のみで往復する場合であり、戦勝記念塔(ビクトリーモニュメント駅)からロットゥーに乗ってマハーチャイまでロットゥーに乗る時間短縮ルートも存在します。
今回管理人は、行きは戦勝記念塔からロットゥーに乗ってメークロン市場まで行き、戻りをメークイン駅からウォンウィエンヤイ駅まで列車で行くスケジュールを組みました。
メークロン駅からバーンレーム駅までのチケット代は10バーツ
ローカル線といえば、駅に駅員はおわらず、車内で清算する形が日本ではスタンダードですが、メークロン駅は曲がりなりにもメークロン線の終点なので、駅員が常駐していました。
そして購入したのがメークロン駅からバーンレーム駅までのチケット、たったの10バーツです!
激安にも程があるというくらい安いチケットです。
メークロン駅には、メークロン線の歴史が写真と共に展示されているコーナーがあります。
ただ、タイ語と英語で併記されていますが、熱心に見ているのは当管理人くらいなもので、他の観光客は列車の撮影に夢中で見向きもしません。
ちょうどお昼なのでメークロン駅でランチ
チケットを購入したので、早速列車に乗りたいところですが、昼時なので駅近くで何か食べたいと思います。
といっても、食堂らしきものが駅近くにはないので、コンビニか売店でパンでも買って列車内で食べようと思っていたところ、駅構内に食堂を発見しました!
列車が見渡せる鉄道マニア必見の食堂です。
タイ語で書かれたメニューはあるものの、何が書いてあるのかわかりません。
こういうときは日本語発音で十分通じて、どこの食堂でも作ってくれるパッタイを注文するに限ります!
バンコク市内のキレイなフードコートであれば50バーツくらいしそうなパッタイが、メークロン駅の食堂では40バーツでした。
発車の時間も迫っていたので、列車を眺めながら3分で食べ終えました。
メークロン線の列車に乗り込んでみた
発車間際の列車の周りには、観光客がたくさんいます。
発車前の列車であれば、チケットがなくても乗り込んで撮影くらいはできるようです。
車内の雰囲気は、日本の地方で走っていそうなローカル線のディーゼルカーです。
それもそのはず!列車は日本車両製造が生産したMADE IN JAPANです!!!
ただし椅子は車両が3等車のため、硬いプラスチック製となっており、長時間座っていると腰が痛くなりそうです。
メークロン線の乗車時間は全線乗っても1時間ですが、ありがたいことにトイレが完備されています。
タイにしては、キレイに清掃されているトイレだと思いました。
水洗レバーのようなハイテク?設備ではなく、シンプルにバケツの水を桶ですくって流すタイプです。
さすがに線路上に汚物を落とすのではなく、タンクに溜めるタイプです。
3両編成の列車は8割くらいの乗車率で、観光客8割、地元住民2割といった感じです。
3等車はタイでは、『お金がない人が乗るもの』という定義らしく、冷房などというものは一切ありません。
扇風機が天井についていますが、故障で動いていないものもあるため、停車中の車内は蒸し風呂のような暑さです。
まとめ
バンコク市内には快適なBTS、MRTがある一方で、少し離れた郊外には懐かしいローカル線のディーゼルカーが走っていたりします。
折り畳み市場だけの見学でしたら、数千円するバンコク現地発の観光ツアーに参加するのが効率的ですが、旅慣れた方は敢えてローカル線を乗ってノスタルジーに浸るのも良いものです。
次回はいよいよ、メークロン駅からバーンレーム駅まで1時間の列車の旅へ出発です(「世界の車窓から」調)!!