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中国南方航空がスカイチームを脱退!ワンワールドに加盟するのか検証してみた

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中国南方航空がスカイチームを脱退

トラスケ(@lkardtheworld)です。

2018年11月15日に、航空業界を揺るがすビックニュースが飛び込んできました。

それがロイターが報じた、中国南方航空が2019年1月1日にスカイチームを脱退するというニュースです。

中国南方航空はなぜスカイチームを脱退するのか

中国の3大航空会社は、2018年現在

  • 中国国際航空:スターアライアンス(2007年12月12日加盟)
  • 中国東方航空:スカイチーム(2011年6月21日加盟)
  • 中国南方航空:スカイチーム(2007年11月15日加盟)

となっています。

そしてワンワールドには、香港のフラッグシップキャリアである、キャセイパシフィックが設立時から加盟しています。

中国南方航空がスカイチームを脱退するというならば、他のアライアンスに加盟するのか、それともどのアライアンスにも属さない形で、各国の航空会社と個別提携でいくのかのいずれかになります。

そこで注目すべきなのが、中国の3大航空会社とアメリカの3大航空会社との関係です。

中国の3大航空会社とアメリカの3大航空会社との提携関係

  • 中国国際航空(スターアライアンス):ユナイテッド航空(スターアライアンス)
  • 中国東方航空(スカイチーム):デルタ航空(スカイチーム)
  • 中国南方航空(スカイチーム):アメリカン航空(ワンワールド)

中国国際航空と中国東方航空は同じアライアンス同士の提携ですが、中国南方航空だけ別のアライアンスと提携を結んでいるわけです。

ワンワールドのアメリカン航空は、本来であれば香港のキャセイパシフィックとの提携を重視するのが自然です。

しかし、中国本土という巨大市場を考える場合、アメリカン航空としてはキャセイパシフィックだけでは役不足。そこで中国本土に拠点を置く、アライアンスが違う中国南方航空と提携する形を取ったのでしょう。

アメリカン航空としては、アライアンスねじれを承知の上での消去法的提携のようにも見えますが、ハブ(拠点)空港という視点で見てみると、そうとも言えません。

中国の3大航空会社のハブ(拠点)空港

  • 中国国際航空(スターアライアンス):北京首都国際空港
  • 中国東方航空(スカイチーム):上海浦東航空会社
  • 中国南方航空(スカイチーム):広州白雲国際空港、北京首都国際空港(将来的に北京首都第二空港である北京大興国際空港)

中国南方航空の強みは、中国大陸の南の広州と、首都北京の2つにハブ(拠点)空港としている点!

これはアメリカン航空からすれば、中国の各都市への接続が良くなるので、かなり魅力的に映ると思いますね。

中国南方航空とアメリカン航空のパートナーシップ拡大

そして、2018年11月28日に、2019年1月からアメリカン航空とのパートナーシップ拡大が発表されました。

コードシェア提携、マイレージプログラム提携だけではなく、相互のラウンジ利用という綿密な関係が構築されるようです。

共同運航(コードシェア)を大幅に拡大し、中国南方航空の北京とウルムチ、貴陽、桂林、海口、三亜の5都市、上海/浦東と三亜、広州、瀋陽、長沙、深セン、大連、ハルビン、長春、鄭州の9都市を結ぶ路線、アメリカン航空のロサンゼルスとダラス/フォートワース、ワシントン/ダレス、ボストン、シアとある、ホノルル、ラスベガス、サンノゼ、アトランタ、オーランド、ポートランド、デンバー、ソルトレイクシティ、ツーソンの13都市、サンフランシスコとロサンゼルス、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、シカゴ、フィラデルフィア、マイアミ、シャーロットの6都市、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディとロサンゼルス、ボストン、オーランド、マイアミ、ダラス/フォートワース、ローリー・ダーラム、サンディエゴ、フェニックスの8都市を結ぶ路線の行きない路線のほか、両社の太平洋横断路線9路線に、相互に便名を付与する。

2019年始めにはマイレージプログラムの特典交換を開始し、相互の上級会員がラウンジを利用できるようにする。

アメリカン航空と中国南方航空、パートナーシップ拡大 コードシェアやラウンジ相互利用など by traicy

このパートナーシップ拡大を見て、間違いなく近い内に、中国南方航空のワンワールド入りが発表されると思いました!

キャセイパシフィックのワンワールド脱退&スターアライアンス加盟はあるのか?

中国南方航空に出資してまで関係を強化するアメリカン航空を、同じアライアンスのキャセイパシフィックがどう見ているのか、、、相当に複雑なはずです。

まずは、中国南方航空のハブ(拠点)空港である広州、そしてキャセイパシフィックのハブ(拠点)の香港との距離が、、とにかく近い!

広州と香港は、2018年秋に開業した広深港高速鉄道(中国版新幹線)を利用すれば、1時間を切るという「目と鼻の先」の近さだけに、相乗効果があるかどうかは微妙なところでしょう。

いくら広州・香港エリアの人口が1億人を超える規模だとしても、巨大航空会社が2つあるのは「両雄並び立たず」ではないでしょうか。

そうなると面白くないキャセイパシフィックが何らかのアクションを起こさない、、、、とも限りません。

というのも、キャセイパシフィックと中国国際航空は2009年から資本業務提携の関係にあるため、ワンワールドから脱退して、中国国際航空と同じスターアライアンスに移籍、、、なんて可能性もゼロではないからです。

2017年に中国国際航空が、業績不振の思わしくないキャセイパシフィックを買収する、、なんて報道も一部にはあったくらいですからね。

中国国際航空とキャセイパシフィック、、、どちらもエコノミークラス、ビジネスクラスに搭乗、さらに北京と香港のラウンジを利用した立場から言えるのは、、、、レベルが全然違うということです。

中国国際航空の搭乗記とラウンジレビュー
キャセイパシフィックの搭乗記とラウンジレビュー

万が一にも、両者が合併なんてことになれば、メガトン級のインパクトをもたらしそうです。

まとめ

中国大陸の航空会社で最初にスカイチームに加盟したのが中国南方航空でした。その後、当初スターアライアンス加盟であった上海航空を手中に収めてスカイチーム入りしたのが中国東方航空でした。

この中国東方航空が、スカイチームではなくワンワールドに加盟していれば、良い感じの三権鼎立になっていたのでしょうが、デルタとの関係でそうはならなかったのでしょう。

ただ、中国南方航空のスカイチーム脱退の動きで、キャセイパシフィックの動向も気になりますが、日本航空の動向も気になります。

日本航空は中国東方航空との共同事業を2018年に発表し、今後関係を深めて行くことになるのでしょうが、中国南方航空がワンワールド加盟するとなると、果たしてどうバランスを取るのか見ものです。

さらにキャセイパシフィックがスターアライアンス加盟になった場合、日本航空は香港便のコードシェアパートナーを失うことになるので戦略の見直しが必要になります。

そうなると最近勢いのある香港航空とのコードシェアパートナー提携を行うことになるかも、、、と妄想が膨らみます(笑)

さらに、中国南方航空は厦門航空と共に、エールフランス-KLMとのジョイントベンチャーに2018年夏に合意していました。

中国南方航空がワンワールドに加盟すると、スカイチームのエールフランス-KLMとのジョイントベンチャーが空中分解するのか、そのまま継続されるのかも注目です。

スターアライアンス、スカイチームに比べて、加盟航空会社の少なかったワンワールドは、2020年半ばにロイヤル・エア・モロッコの加盟が決まるなど、規模の拡大を図ったいくようですので、中国南方航空の動きから目が離せないです!


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