仏教国タイには数多くの仏教寺院がありますが、その中でも観光客が訪れるマストスポットといえば、ワットポー、〇〇、などのチャオプラヤー川沿いにある寺院です。
そんな仏教寺院の中でも、幸運を授けることで俄然注目されているのが、今回紹介するワット・トライミットです。
ワット・トライミットは、時価100億円以上と言われる黄金の仏像があることで以前から有名でしたが、タイ人がオーナーを務めるプレミアリーグのレスターの勝利祈願を行ったところ、なんと奇跡的にも優勝することになり、幸運を授けるありがたい寺院としても注目を集めています。
それでは実際どのような寺院なのか、アクセス方法も含めてご紹介します!
ワット・トライミットの場所
日本人がバンコク観光で重要視するのは、なんと言っても最寄りの駅から行きやすいがどうか、、、ではないでしょうか。
ワット・トライミットは、MRTフアランポーン駅から徒歩10分という、初めてバンコク観光に行く方にとって、大変行きやすい場所にあります。
ワット・トライミットの外観と入場料
タイの他の寺院に負けず劣らず、ワット・トライミットの本堂はかなり大きさ!外観は堂々たるものです。
外観を眺めるのは当然無料ですが、中の黄金の仏像を拝むためには入場料が必要になります。
まずは寺院の横にあるチケットブースで、入場券を購入しましょう。
分かりにくい場所にありますが、あちこちに係員がいるので『Ticket?』と言えば、チケットブースを教えてもらえます。
他の寺院同様、ノースリーブでは黄金仏像の見学はできません。
スカーフが20バーツ(要デポジット100バーツ)でレンタルできますので、入場券を購入する際に申し出ましょう。
ちなみにタイ人は無料で見学できます。
入口の係員がチケットを見せて上の階に向かいましょう。
2階の中華街の歴史展示館の展示物をご紹介
黄金の仏像があるのは寺院の4階で、2階と3階にはバンコクの中華街の成り立ちが展示されている展示館が併設されています。
まずは華人がタイへやって来た経緯、タイでどのようにして生計を立てていたか等が、当時の貴重な写真やリアルな蝋人形で説明されています。
清朝の時代に大量の華人が船でタイへやってきた様子です。
辮髪なので一目で華人と判別できます。
華人は貿易に関連する仕事、港湾の開発や荷下ろし、物流などを担っていたようです。
食堂で食事を取る華人。
料理も忠実に?再現されていて、リアリティがあります。
トンブリー王朝がアユタヤから現バンコクのチャオプラヤー川西岸に遷都、そしてチャクリー王朝がチャオプラヤー川の東岸に遷都したことで、華人も中華街のある一帯(ヤワラー)に居を構えるようになります。
近代の中華街の様子は、リアルな蝋人形ではなく、可愛い人形と巨大なジオラマで展示されています。
細かいところまで良くできているので、一見の価値ありです!
商店の様子、
銀行の様子など、芸が細かいです。
中華学校の庭には卓球台も設置されています。
打って変わって、歴史から経済的な展示に変わると、みんなが大好きな金の展示になります。
日本人は資産というと現金や預金、土地や建物と考えますが、華人にとっては持ち運びできて、どこへ行っても値打ちのある金がもてはやされるようです。
2階の展示ブースの最後には、おみくじコーナーがあります。
数字の書かれた棒を竹筒に入れて、ジャラジャラと振って引き当てるスタイルです。
15番を引き当てたのですが、書かれている内容を見るに悪くはない運勢のようです。
ちなみにおみくじは無料で引け、タイ語、英語、中国語にのみ対応です。
3階の黄金の仏像歴史展示館をご紹介
2階は中華街の歴史の展示が主ですが、3階は黄金の仏像がどのようにしてできているのか、その波乱の運命も含めた展示になっています。
せっかくギネス級の黄金の仏像を見るからには、こちらの見学はマストです。
まずは黄金の仏像の作り方の説明からスタートです。
金型を作って、そこに溶かした金を流し込んで黄金仏像を作るようです。
レプリカで仏像の断面を見ることもできます。
そもそも黄金の仏像は、ワット・トライミットと共に作られたものではなく、別のワット・プラヤーグライという寺院に放置されていました。
黄金の仏像は表面を厚く漆喰で塗り固められており、見た目は古びた仏像だったため、長らく放置されていたようです。
1953年にワット・プラヤーグライを取り壊すことになり、古びた仏像を運び出そうと動かしたことで、漆喰が割れて本来の黄金が見えたことから、ワット・トライミットを新たに創建し、安置することになりました。
トラックで黄金仏像を運ぶジオラマが展示されていますが、世紀の発見とされて、タイ中がお祭りのような騒ぎだったとのことです。
ワット・トライミットの黄金の仏像は、1991年にギネスブックにも登録されています。
4階の黄金の仏像をご紹介
2階の中華街の歴史、3階の黄金の仏像の歴史を見たところで、ようやく本物の黄金の仏像に対面です。
黄金の仏像は700年以上前に作られたものの、周辺国からの略奪から守るために敢えて漆喰で表面を塗られて隠され、それを知らない後世の人々にガラクタのように寺院に放置されたという数奇な歴史を経てきました。
その輝きに一点の曇りもない、世界で一番高価な、そして奇跡の仏像に願い事をすれば、どんな願い事も叶うと、世界中の人々がワット・トライミットにやって来ます。
それだけのオーラを目の前にすると感じることができました。
白いブレスレットでさらになる幸運を授かれる!
黄金の仏像を見学したあとは、隣の建物に建立されている黄金の仏像も見学しましょう。
建物の内の黄金の仏像の前で、僧が白いブレスレット(布ひも)を腕にかけてくれ、さらに聖水をかけてくれます。
魔除けと幸運をもたらすブレスレットは無料ではありますが、お札を入れる鉢があるのでお札を寄進(タンブン)するようにしましょう。
まとめ
黄金の仏像があるだけではなく、中華街の歴史までわかるという、歴史博物館のような役割をワット・トライミットは担っています。
ワット・トライミットまでMRTフアランポーン駅から徒歩10分、ワット・トライミットから中華街の中心まで徒歩7分ほどですので、中華街の観光と併せて訪れるのがおすすめです!