世界遺産のスコータイ遺跡群は広大な敷地に点在しており、すべてを徒歩で周ることは不可能です。
比較的まとまっているスコータイ遺跡公園でも、歩いて見て回るには半日以上はかかります。
それがレンタル自転車を使えば、見どころは2~3時間ほどで周ることができるので便利です。
こちらの赤いレンタル自転車に乗って、早速遺跡観光に出発します!
ラームカムヘーン大王記念碑
まず訪れたのは、ラームカムヘーン大王記念碑です。
スコータイ朝王朝の3代目の王様で、独特のタイ文字を考案して、仏教を広めた名君として知られています。
ただ、朝早かったせいか、ラームカムヘーン大王記念碑の周りには人影はなく、閑散としています。
歴史公園内は、遺跡から遺跡までの距離が離れているので、大半の人が自転車か、見学ツアーのバンに乗って観光しています。
ラームカムヘーン大王記念碑の場所
ワット・サシー
ラームカムヘーン大王記念碑から、トラパンクワンという大きな池を挟んだ向かい側にあるのが、ワット・サシーです。
池の中にあるため、つり橋で渡ります。
つり橋を渡って中に入ってみます。
途中にある案内板でも、池の中に浮かぶ不思議な寺院であることがわかります。
よく見える正面側にやってくると、真ん中に仏像がある、大きな寺院跡であることがよくわかります。
柱が何本も立っていますが、
以前は屋根のある立派な建物の中に、仏像が建立されていたようです。
様式はスリランカ様式とのことです。
ワット・サシーにある、もう一つの小ぶりの仏像です。
ワット・サシーの場所
ワット・シーサワィ
ワット・サシーから、次の遺跡ワット・シーサワィに移動します。
と言っても、距離にして1.5キロは離れているので、炎天下の徒歩移動は体の負荷になります。
涼しい風を感じられる自転車を漕ぐこと10分、ワット・シーサワィが見えてきました。
キレイに手入れされた芝生の緑と木々が、遺跡と相まって素晴らしいです。
遺跡の前には、レンタル翻訳機用の看板があります。
タイ語、英語、日本語、中国語、フランス語に対応しています。
ワット・シーサワィの入口は、庭園のエントランスのようです。
近づいてみると、クメール様式の礼拝堂の柱が並んでいます。
塔の装飾として、小さな仏像が彫られています。
下から塔を見上げると、シンガポールなどで見かける、ヒンドゥー教のお寺のような気がしたのですが、調べてみるとワット・シーサワィは、元々ヒンドゥー教の神殿として建てられて、のちに仏教寺院になったようです。
ワット・シーサワィの内室の中には、陶器のようなものが残されています。
観光客の姿が視界から消えたところで撮った一枚。
青い空とワット・シーサワィの壁の茶色が、悠久の時を感じさせてくれます。
ワット・シーサワィの場所
ワット・マハータート
ワット・シーサワィから自転車で5分ほど走ると、スコータイ遺跡公園の最大の見どころである、ワット・マハータートに着きます。
他の寺院跡に比べると、敷地がかなり広く、あちこちに仏塔の跡が点在しています。
このような仏塔と仏像が、中央にある大きな仏塔を取り囲むように建てられています。
座っている仏像もあれば、周りを壁に囲まれた立ち姿の仏像もあります。
仏像の顔は一つ一つ表情が異なるようで、タイ人は熱心に一つ一つ仏像の前で祈りを捧げていたのが印象的でした。
まあ、欧米人観光客はセルフィーなどの撮影に大忙しでしたが。
奥に見える大きな仏塔、そして取り囲むように設置された仏像が、何とも言えないコントラストになっています。
大きな仏塔の前には、「スコータイ遺跡といえばこの写真」と言われるほど有名な、一際大きな仏像があります。
以前は屋根を支えていた柱と仏像だけが残っています。
欧米人観光客が、祈りのポーズで写真撮影しているのはご愛敬ですね。
こちらの大きな仏像が、気品に溢れた顔立ちをされていました。
湖面に映るワット・マハータート、キレイです。
2時間ほどかけてスコータイ遺跡公園を巡りましたが、
昼近くになると、こちらの犬のように喉カラカラの状態になってしまいました。
ワット・マハータートの場所
スコータイ遺跡公園のチケット売り場と入場・開園時間
チケット売り場は、ソンテウ乗り場から1分ほど歩いたところにあります。
入口でレンタル自転車持ち込みをチェックしていますので、素直に持ち込み料を払いましょう。
スコータイ遺跡のレンタル自転車の借り方や料金は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
スコータイ遺跡公園の見学は、早朝~午前中、もしくはライトアップされる夜がベストと聞いていましたが、その通りでした。
昼ごろになると、大型バスでやって来る中国人観光客で、遺跡内の寺院はかなり混み合います。
大声を出したり、寺院跡に触れてみたりと、一緒にその場にいて恥ずかしくなるくらいなので、涼しい午前中がじっくり見学するにはベストです。