2016年5月16日、日本でも定着してきたLCC(格安航空会社)に新しい動きがありました。
ANAが100%を出資する子会社であるバニラエアと、アジア太平洋のLCCが、航空連合バリューアライアンス(VALUE ALLIANCE)を設立したと発表しました。
一体バリューアライアンスとは何なのでしょうか?そしてどのような付加価値が利用者にあるのでしょうか?
LCC航空連合バリューアライアンスとは?
LCC航空連合バリューアライアンスは、当初は8社で結成され、その後スクートとタイガーエアの合併、バニラエアの脱退を経て、2019年3月31日以降は6社構成となります。
バリューアライアンス顔ぶれを見ていると、スクートはシンガポール航空系、ノックエアはタイ国際航空系、ノックエアスクートはシンガポール航空とタイ国際航空の合弁など、スターアライアンス系の子会社LCCの連合のようにも見えますが、一方でセブパシフィック航空やチェジュ航空は独立系LCCも連動に入っています。
バリューアライアンスのライバルはエアアジアとジェットスター?
東南アジアを中心に、巨大な勢力を持つエアアジアグループ、ジェットスターグループのいわゆるLCC二大巨頭がすでに力を持っているため、バリューアライアンスはこのLCC二大巨頭に立ち向かう第三の勢力を見ることもできますね。
LCC航空連合バリューアライアンスのメリット
バリューアライアンスの加盟各社間で、WEBサイトを通じた乗り継ぎルートの案内や運賃表示、座席指定、追加手荷物、機内食選択も行われており、使い勝手はかなり良くなってきています。
エアアジアグループ、ジェットスターグループのWEBサイトでは当たり前だったことが、バリューアライアンス加盟航空会社間でも利用できるなると、俄然便利になりますね。
まとめ
バリューアライアンスは、エアバスA320型機をはじめとする計174機で、アジア太平洋地域の160以上の都市に就航している巨大航空会社連合として、華々しくデビューすることになりました。
今後は、その他LCCがバリューアライアンスに加盟するかどうかが注目ですね。
バリューアライアンスと関連があるところではタイガーエア台湾、日本人がよく利用するANA系のPEACH、そしてエアプサンなどの加盟動向が気になります。
そしてインドネシアにはライオンエアという規模の大きなLCCもあります。
フルサービスキャリア(FSC)のスターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドの3大アライアンスのように、世界規模でのLCC航空会社連合が出来上がるのか、バリューアライアンスの今後に注目です!