羽田〜宮崎は1日あたり片道18便と国内でも利用者が比較的多い準幹線の1つで、当初はANA単独路線、その後JASとJALが参入した経緯があります。
現在では、ANAのコードシェアパートナーでもあるソラシドエアが加わり、中大型機よりも小型機の運航が主になっています。
今回はANAが新たに2016年秋に導入した、A321ceo型のプレミアムクラスのシートやサービス面を中心に、宮崎空港の様子ご紹介します。。
宮崎空港の屋上には訓練機が展示されている
宮崎空港は。東京(羽田)・大阪(伊丹)・名古屋(中部)・福岡の4大空港を結ぶ路線がメイン、さらに国際線もソウル、台北、香港路線があるなど、どの時間帯もまんべんなく利用者がいて賑わっています。
そんな宮崎空港の屋上デッキ(エアプレインパーク)には、併設の航空大学校のビーチクラフト訓練機がドカンと設置されています。
実はこの訓練機は、東日本大震災の際に仙台空港に津波が押し寄せようとしているタイミングで着陸態勢に入ったものの、管制からの指示で着陸を中止したおかげで難を逃れた機体のこと。
実際に訓練機の内部も見学できるので、気になる方はぜひ宮崎空港を利用しましょう。
ターミナルの反対側には、航空大学校の建物や格納庫があり、訓練機の離着陸を見ることができます。
ANAとJAL相乗りのラウンジ大淀
宮崎空港には残念なことに、クレジットカードのゴールド会員などの「上級会員」が利用できるラウンジがないばかりか、ANAラウンジ、JALサクララウンジもありません。
ただ、宮崎空港が設置している共用ラウンジであるラウンジ大淀があり、ANAやJALの上級会員をはじめ、スターアライアンス、ワンワールドの上級会員も利用できます。
ラウンジ大淀は航空会社の上級会員向けであり、ANAの場合プレミアムクラス利用者でもラウンジは利用できません。
おそらくその理由はラウンジキャパシティの関係と思われます。
ラウンジ内の座席は全部で30席あるかないか程度、出発便が重なる時間帯はラウンジに入ることはできても、座る席がない状態にになります。
今回は3席あるリクライニングシートに座ることができ、出発までのんびりすることができました。
搭乗したのは宮崎〜羽田の最終便、20:05発のANA618便です。
ANA618宮崎発羽田行きに搭乗
宮崎〜羽田は年間利用者1,519,160人(2015年)とそこそこ需要がある路線。その最終便だけあって、搭乗便も普通席はほぼ満席のようでした。
ただプレミアムクラスのほうは8席中3席は空席がありました。
A321ceoに搭載されているプレミアムクラスのシートは、「小型機でありながら、充実した機能を装備し、デザイン性や快適性にこだわったプレミアムクラスシート」と謳われています。
国内線用の機材のためモニターの装備はありません。
足元は当然のように余裕の広さです。
隣の席との間には機内オーディオのコントローラーがあります。
従来の国内線用プレミアムクラスと違う点は、何と言っても電動シートを採用している点です。
まるで国際線仕様のビジネスクラスのシートのように、ボタン一つで背もたれやフットレストなどをコントロールすることができます。
A321ceoは、1990年台に一度は導入されたものの、後に全機退役した機体。B767-300とB737-800の間を埋めるべく、今後A321neoが揃うまで日本の空を飛ぶことでしょう。
プレミアム御膳をチェック
プレミアムクラスの楽しみは快適なシートだけではなく機内食!
早速プレミアムクラスのメニューをチェックします。
お食事メニューは、羽田や伊丹などの主要空港発の写真入りものが掲載されています。
食事も気になりますがドリンクも気になります!アルコールのほうはワインにビール、焼酎や日本酒など満足できる品揃えになっています。
2017年9月時点で提供されているスパーリングワインは、ヴーヴ・オリヴィエ ブリュット。クオーターボトルで提供されます。
離陸後シートベルトサインが消えてから10分ほどで、プレミアムクラスの食事が運ばれてきました。
宮崎空港で積み込まれた食事になります。
2つの重にぎっしりとお酒のお供にピッタリな感じの食べ物が並んでいます。
食事をいただく前にスパーリングワインを1本開けてたため、もう1本いただきました!
食事を終えた後にもスパーリングワインをもう1本追加!おつまみはCAさんが気を利かせてミックスナッツを用意していただきまいした。
ANAのWI-FI
A321ceoは新導入機だけあって、機内Wi-Fiを使ってインターネット接続、アプリ経由で動画や音楽を楽しむことができます。
利用は機内でスマートフォンなどのWi-Fiをオンにすれば、ANA Wi-Fiサービスに接続できます。
自分のスマートフォンで、リアルタイムマップを見ることができたので、飛行中はこちらをずっと眺めていました。
まとめ
羽田空港の着陸はD滑走路に、到着はエプロンで、バスでターミナルまで移動となりました。
ANAとしては、A321ceoはA321neo導入までのつなぎ役ですが、中身は最新仕様になっており、国内線でありながら快適に利用することができました。